魔法４０「もう一つの真実」 ページ2
カナタside
駅にいたはずだったのに
アナのソウルジェムが砕けて
グリーフシードに変化した途端
空間が歪み魔女の結界が出来た
カ「どうなってんだよ……っアナ！！」
俺は…倒れていたアナを見つけた
アナを抱きかかえて
目の前の魔女を睨みつけた
カ「お前！何なんだ！！アナに何をした！」
魔女が車輪のような物を投げてくる
まずい…よけきれない
が… ドカァアン
カ「…っお前」
ラ「下がってろ」
ランスが爆弾で車輪を吹き飛ばした
ランスはまるで瞬間移動のように
俺の目の前に現れて叫んだ
ラ「捕まれ！」
そう言って右手を差し出す
カ「え…っ」
ラ「いいから！早くしろ！！」
俺は言われるがままランスの手をつかむ
すると俺とランス以外の時間が止まった
カ「なっ…」
そのまま俺達は出口目指して走り出す
ラ「気をつけろ…俺から手を離せば
お前の時間も止まる」
カ「あいつは…何なんだよ」
ラ「かつて桜木アナだったものだ
…お前見届けたんだろ？」
カ「は？それって…じゃぁ…
アナは…魔女になったってことか？」
ラ「そういうことだ」
その真実はあまりに残酷だった
カ「…逃げるのか？」
ラ「なら今すぐその荷物を
捨ててあいつを殺す…出来るか？」
カ「………ッ」
ラ「どの道今のお前は
足手まといだ…一旦ひくぞ」
俺達は魔女の結界を出た
俺達が出ると空間が歪み
もとの駅に戻った
俺の腕の中にはまだ少し温もりがある
息絶えたアナだった
カ「クソッ…」
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作者名：ミルト* | 作者ホームページ：
作成日時：2018年7月24日 17時
