魔法29「奇跡っていうのはタダじゃない」 ページ32
カナタside
俺は全てをこいつに話した
俺の過去の全てを
カ「奇跡っていうのはタダじゃないだ
奇跡を祈ればそれと同じぶんだけの
絶望が撒き散らされる
そうして差し引きをゼロにして
この世界は成り立っているんだ」
ア「…なんでそんな話を私に」
カ「お前も俺と同じ間違いから始まった
お前はもう対価としては
高すぎるものを支払った
だからこれからは釣り銭を
取り戻すことを考えなよと」
ア「…貴方みたいに?」
カ「そうだ
俺はそれをわきまえてるが
お前は間違い続けてる
見てられねぇーんだよそれが」
アナは俺が過去の話をしている間
ずっとうつむいて黙っていた
だがゆっくり顔を上げて俺の方を見て
口を開き始めた
ア「…貴方のこと誤解してた
そのことは謝る
けどね…私は人のために祈ったことが
間違いだなんて思ってない
そうならないためにも
後悔だけはしないって決めたの
私は高すぎるものを支払ったなんて
思ってないよ
この力は使い方次第でいくらでも
素晴らしいものにできるはずだから」
そい言ってアナは俺にリンゴを投げ返した
ア「…そのリンゴってどうしたの?
お金は?ちゃんと払ったの?」
アナは全部わかったようだ
俺がこのリンゴを買ったんじゃなくて
"盗んだ"と
カ「…ッ」
俺は何も言い返せなかった
ア「言えないんだね?…ならそれは貰えない」
アナはそう言って教会を後にしようとした
俺は我慢できずついに大声で怒鳴った
カ「馬鹿やろ!!
俺たちは魔法少年なんだぞ?!
他に同類なんていねぇーんだよ!!」
ア「…私は私のやり方で闘い続けるよ
それが貴方の邪魔になるなら
前みたいに殺しに来ればいい
もう前みたいに恨んだりしないから」
最後にそう言い残して
アナは教会を後にした
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堕天使ルビィ - やっと前編終わった!ここから後編に行きます!まどマギは始めから面白いけど後半がもう内容深いからね。それを頑張って皆さんに伝えられるようこれからも頑張って書いていきます! (2018年7月22日 21時) (レス) id: 38a6d50887 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使ルビィ - はるかさん、ありがとうございます。了解しました。 (2018年4月22日 21時) (レス) id: 38a6d50887 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - リクエストなんてすが、まどマギとパズクロでハロウィンお願いします! (2018年4月22日 19時) (レス) id: 02400200e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルト* | 作者ホームページ:
作成日時:2018年3月22日 23時