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37.でもそうじゃない:2 ページ37

コンビニで助六弁当を2つ買ってきた志野

「織部今日めっちゃ天気いいよ?」

志野が助六弁当の入ったビニール袋を差し出すと

「じゃあピクニックだね」

織部 は志野の頭を撫でて外に出ていく


「織部がコンビニ弁当で満足すると思うなよ!?
高級志向の織部は回転しない寿司屋のいなりが好きなんだからな!?」

黄瀬戸にそんな嫌味を言われても

「じゃあ黄瀬戸は来なくていいよ」

志野はめげない


「って言うか、最初っから私と織部の分しかないんだけどね」

志野は黄瀬戸を置いて外に出るが、織部の姿はどこにもない

それでも志野は織部がどこに行くのか知っている


「やっぱりここにいた」

高いビルから離れ、空を分割する電線さえ視界に入らない都心の広大な公園

そんな公園の池のほとり

枝を広げ、地上に日の光を与えない大木の木の下


「よくわかったね」

「織部根暗だから」

織部は「何それ?」と散々笑った後で「面白くない」と言いながら志野を睨む


「日焼けするのが嫌なだけ」

「それじゃあピクニックの意味ないのに」

そう言いながらも志野はビニール袋の中からコンビニの助六弁当を取り出して織部と自分に配る


「外に出る事に意味があるんだよ」

志野が自分のいなり織部をにあげ

「でも、少しは日焼けしないと不健康に見えるよ?」

織部が自分の海苔巻を志野にあげる


「美白美人目指してるんだよ」

「織部は今でも美人なのに」

「美人って?どれくらい?」

「食べちゃいたいくらい」


志野に見つめられた織部は腹を抱えて笑い「面白くない」と言って、目から零れる涙を拭いた

「私は本気ですよ!?」

「知ってる。でも織部は志野に食べられるよりも、志野を食べる方が面白いと思う」

「織部?」

「ねぇ?僕はどんないなりよりも志野が大好物だって知ってた?
だから今日は遠慮なく…いただきます」

38.制服デート→←36.レストラン



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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2015年5月9日 5時

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