私の学校 ページ4
さてと、そろそろ家を出なきゃ。
私はカバンを持ち、玄関に向かった。
そして、靴を履き、家を出る。
「いってきます。」
まあ、いってきます、なんて言っても、誰も返してくれないけどね。
「いってらっしゃい」って。
やっぱり愛されてない。
心がチクチクする。
ねえ、私はなぜ生まれたの？
そう聞いても、答えてくれる親切な人はいない。
頭を抱え込んでいると、もう学校に着いていた。
はぁ、嫌だな。
学校には、人気者の翼と忍。
それに、悠飛までいる。
3人は愛されている。
クラスのいろんな人から。
地味な私とは違うから。
愛されてる3人を見ると、羨ましくなる。
自分も、少しくらい愛されたいって。
1番に愛されたい。
まあ、無理な願いかもしれないけど。
はぁ。
何度めだろうか。
たくさんのため息が出る。
そんな時、私の肩に誰かの手が乗る。
突然のことだったため、驚いて、手を払い除けてしまった。
慌てて、後ろを振り向くと、忍がいた。
「おい、ちょっと手を乗せたくらいで、振り払うことねーだろ。」
忍は、少し怒った口調だった。
ご、ごめん。
あまりにも、突然で……。
忍の顔を見る。
忍は怒りそうな顔だったか、すぐに表情を和らげた。
「まあ、許してやるよ。わざとじゃないんだろ？」
私は、シュンとして、静かに頷いた。
「ごめんね。」
「別にいい。気にすんなよ。」
ほ！許してもらえてよかった〜。
あ、そういえば、忍はなんで、私の肩に手を置いたの？
「忍、何か用だった？」
忍は、あぁ、と思い出したように言った。
「お前、元気無さそうだったから。大丈夫か、聞きにきたんだ。」
忍が私の顔を覗き込む。
その顔は反則。
一瞬惚れそうになる。
「だ、大丈夫だよ。」
赤くなる頬を抑えて言った。
「本当にか？俺、立花の力になりたいんだ。」
「本当に大丈夫だよ。」
本当は大丈夫じゃない。
でも、私の気持ちは、愛される忍には分からないと思う。
忍、ごめんね。
言えないんだ。
私は心の中で謝った。
「それより、早くクラスに行こう。」
私は、目立たないために、忍より少し早く、クラスに向かった。
目立ちたくないくせに、1番に愛されたいって思うのは、変かな？
う〜ん、わからない。
私は、クラスについて、少し考えたが、結局わからなかった。
心がモヤモヤするな。
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彼方 - めっちゃ泣きました｡私は始めの方のアーヤに共感です｡ (2022年1月28日 14時) (
レス) @page44 id: ff2f6a1a44 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます！！ななななんと！！そう言われると照れますね///番外編書いた甲斐がありますd(￣ ￣)これからも頑張ります！！ (2021年7月22日 12時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 本編より番外編が私好きです。応援しています。 (2021年7月22日 12時) (レス) id: f67671a5a5 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - ほっと梅昆布茶さん» えっ！？そんな言葉もらった昇天しますよどうしてくれるんですk((殴 哲学……難しいんですね(？)更新頑張ります！！ (2020年8月25日 16時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
ほっと梅昆布茶(プロフ) - 本編の方を読んで、物凄く、物凄く泣きました！鼻炎と相まって顔がグチャグチャになりましたよどうしてくれるんですk((殴 兎に角、とても感動しました！最後に愛とは何かと考え、朝から哲学的な気持ちになりました笑 番外編の続きも楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月25日 8時) (レス) id: e9c40f925b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時：2019年11月12日 17時
