消えた皆と生きる自分

番外編　〜来世〜　？？side ページ8

？？年後……




立花彩は寿命を充実させて息を引き取った。


佐田真理子や片山悠飛、砂原翔も同様。





それから、何年だっただろうか。

何十年？いや、何百年？





あぁ、そういえば、知ってるかい？


それぞれ別々の病院だが、また小さな命が増えたよう。





8月8日に生まれた男の子 若武 和臣(わかたけ かずおみ)


8月15日に生まれた男の子 黒木 貴和(くろき たかかず)


11月3日に生まれた女の子 立花 彩(たちばな あや)


10月22日に生まれた男の子 小塚 和彦(こづか かずひこ)


2月1日に生まれた男の子 上杉 和典(うえすぎ かずのり)





まだまだ居るぞ？



美門 翼(みかど たすく)


七鬼 忍(ななき しのぶ)


佐田 真理子(さた まりこ)


砂原 翔(すなはら かける)


片山 悠飛(かたやま ゆうひ)






あぁ、彼らは運命の赤い糸で結ばれているのだろうか。

神の悪戯というものは時に恐ろしいものだな。





これから、彼らがどうなるかは誰にも分からない。





今度、事故に遭うのは立花彩かもしれない。


……だが、きっと大丈夫だろう。





理由として、根拠も証拠も何もない。

けれど、強いて言うなら、彼らだから、とでも言おうか。




君たちはどう思う？





人の命とは脆く弱い。

一瞬で溶けてしまう。



だが、だからこそ、何にも変えられない大切なもの。






君たちに自分を犠牲にしてでも守りたい人は居るか？


家族、友達、親戚。




いろんな人がいるだろう。





私から言いたいことはただひとつだ。


今という時間を大切にしてほしい。




この世にずっとや、当たり前なんて、ないんだから。









……どうか、幸せな時間をお過ごし下さい。

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