消えた皆と生きる自分

眠たくなる ページ5

若武の第一印象は、最低だったんだ。

だって、人のことを動くポストって言ったんだよ！？




……でも、本当はヒーローだったよね。

カッコつけてばっかりだし、目立つことしか脳がないと思ってたけど、この世の誰よりもヒーローらしい人。




いつも自分を犠牲にしてくれた。

誰かのために自分を犠牲に出来る、最高にカッコいい若武。



私のために自分を犠牲にしてくれたこともあったよね。








上杉君の第一印象は、尊敬と冷たい、だった。



私が苦手な数学をサラサラと解いて、秀明ではいつも一位。

それに見つめるとそっぽを向く冷たい人。




……でも、本当は数学オタクで照れ屋さんなんだよね。


数学が好きだから努力して、褒められたりすると照れてそっぽを向く。




運命を感じた、繊細で優しい人。

最後に伝えたかったな。



私の名前、“彩”の中には、上杉君の“杉”が入ってて運命を感じたんだって。









小塚君の第一印象は、和やかで1番親しみやすそうな人。



ニッコリ笑う笑顔がいつも周りを和ませてくれたよね。



それに社理の小塚って言われるほど、社会と理科が出来る。

社会は範囲がとても大きいのに、ほとんど把握出来ていた。




運動はあまり得意じゃなかったけど、私と同じ。

だから、尚更身近に感じれて嬉しいかったんだ。



1人じゃないって思えた。


優しすぎるよね。









黒木君の第一印象は、ミステリアスで失礼。


いきなりナンパしてきた挙句に謎。

1番性格が掴めなかった。




でも、本当はコネクションのためだったんだよね。

ナンパしたのは、対人関係のエキスパートならではの行動。



コネのおかげで解決した事件も数えきれない。



ミステリアスで謎な部分については今も同じだけど、きっと大きな何かを背負っていたんだよね。


私たちには分かりえないことを。








初期メンバーの5人で頑張ったこと。

鮮明に覚えているよ。


あれが私の世界が変わった瞬間だったから。





みんなに出会えてよかった。

秀明に通ってよかった。




全ての運命に感謝したいくらいだよ。


……あの出来事以外は。







どうして、みんなは私を庇ったの。

未来が有望なみんなが消えたら、駄目なんだよ。



私の代わりはいくらでも居る。

でも、みんなの代わりは居ないの。



だから……帰ってきてよ(寂しいの)

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そして、寝ようとするのだけど→←体が凍えて

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