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悪態 ページ29

銃兎side





確かに、怒った時の

身に纏う空気感は父親にそっくりだった。



銃兎「考え方が似てないって

どういう事だ?」




左馬刻「親父は、ヤクザの頭だ。

それなりに暴力的だろ。


Aはそこら辺は真逆だな。

争いも、傷つけることも嫌う。




けどまぁ、怒った時に怖いのは

むしろAの方だな。


こいつは1回やらかしたら

無かったことにはしてくんねぇんだよ。」




A『放置したらまた同じことするでしょ?

左馬刻は反省しないんだもん。』




銃兎「流石だな。

左馬刻を飼い慣らしてるだけある。」



A『ふふっ。飼い慣らしてるなんて

初めて言われたかも。』




左馬刻「A、いいこと教えてやるよ。

こいつはうさちゃんだ。

こいつの事も飼い慣らしてやれ。」



銃兎「おいっ!」



A『うさちゃん、可愛いね。

けど残念。

私は左馬刻の相手しかしないよ。』




左馬刻「はっ。そうかよ。」




左馬刻も満更でもなさそうだ。

こいつらのイチャイチャに

いつまで付き合えばいいんだ。

こんな態度取ってるけど、

今のこいつに下手なことも言えねぇから

扱いづれぇな……。






ガチャ




理鶯「む。帰ってきたか。」



霧島「帰ったぞ。

お嬢、左馬刻、アイス食え〜。


銃兎と理鶯の分もあるぞ。ほれ。」




銃兎「ありがとうございます。」


理鶯「すまないな。貰おう。」




A『ありがとう。

霧島、パソコンも頂戴。

少しやらなきゃいけない。』



左馬刻「あ?お前は今俺の相手してんだろ?

んなもん後にしろや。」



A『……寝る時は一緒がいいから、

今のうちにやらせてね。』




そう言って、アイスを食べつつ

仕事をこなすA。


俺らは、くつろぎながら

アイスを食べていく。





銃兎「……アイス、ありがとうございました。

そろそろ帰りますね。」


理鶯「そうだな。

長居してしまってすまない。」



左馬刻が寝かけていた為、

そろそろ帰ることにした。



霧島「あぁ、いや、もう少し待て。



お嬢、そろそろ左馬刻連れていけ。」




A『ん?……あぁ、そうだね。



左馬刻、あっちで寝よう。』




左馬刻「ん……おぅ。」




A『……おやすみなさい。』



霧島「おやすみ。」





左馬刻を連れて二人は、寝室へ消えた。





霧島「引き止めて悪かったな。」



銃兎「いえ。」

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作者名:ゆず | 作成日時:2019年7月17日 2時

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