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独占欲 ページ28

銃兎side








左馬刻の態度が違う事は

聞いていたし、昨日も少し見かけた。



しかし、こうも目の前でいちゃつかれると、

いつものこいつと

まるで別人のように感じてしまう。




聞くと、どうやら無意識だったらしい。

普段からこれなら、

俺たちに気を使うのを忘れたんだろう。




しかしまぁ、こいつの

微塵も隠そうとしない独占欲が凄い。



こんなに縛っていて、

Aはよく平気でいられる。









左馬刻「Aは俺だけのもんだ。

他のやつに興味持つなんて許してねぇ。」





A『ふふっ、だって。

だけど、左馬刻以外に興味がないのは

私の本心だよ。



左馬刻には、このくらい

自信を持ってもらわないと

私の気持ちが伝わってないんだなって

不安になっちゃうから。』







………………Aも相当だ。


言わないでおくがかなりのバカップルだ。





理鶯「二人は本当に仲がいいな。

微笑ましい。」






そんなことを話しているうちに

皆が食べ終わった。




霧島さんが少し出るというので

俺達も帰ろうとしたが、


二人の面倒を見ててくれと頼まれ、

帰ってくるまで

4人でテレビを見てくつろぐ。





Aは時たまスマホを弄っていた。



左馬刻「おい、誰だよ?」


A『見る?編集長と仕事の事でちょっとね。

もう少し休み延長してもらおうと思って。』




左馬刻「は?んなの、必要ねぇよ。

明日まででいい。」




A『………………ダメだよ。』





一瞬、ピリ着いた空気をまとうA。

驚いた。少し怒ったような表情をした。




左馬刻「っ…………分かったって…。」



A『………我慢しないでね。』



左馬刻「……んなつもりじゃねぇよ…


………………悪かった。」



A『うん。』





あの左馬刻が、こんな状態だとしても

自分より弱いであろう相手に

怯むのは、珍しいと思った。


確かにこいつは女には優しいが

これは、そういうんじゃねぇな。


Aには、なんだかんだ

逆らえねぇ立場なのか?




まぁ、組長の娘だからな。





理鶯「……Aも、怒ることがあるのだな。




いや、気にするな。

普段と少し雰囲気が違って驚いただけだ。」




A『ごめんね。



……やっぱり、血筋なのかなぁ…。』




左馬刻「そりゃそうだろ。

ただまぁ、根本的な考え方は

あんまり似てねぇけどな。」

悪態→←食卓



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作者名:ゆず | 作成日時:2019年7月17日 2時

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