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女の子 ページ22

寂雷side







今日は独歩君が営業に来ると言っていた。


それまでに少しでも仕事を片付けておこうと

集中していると、

珍しい人物から着信があった。



聞くと、熱を出してしまったから

薬を欲しいという事だった。



彼は、大したことが無い時は

あまりここへは来ないから

少し驚いたが、了承した。




しかし、もしかしたら、独歩君と

タイミングが被るかもしれないな。






そんな予想は見事に的中してしまった。

私にとっては二人とも知り合いだが

彼らはあまり良好な関係ではない。



だが、時間もないし、仕方ないと

独歩君に一応了承を得て

左馬刻君を診察室に通した。





てっきり彼一人で来ると思っていたが

男性と女性が一緒に入ってきた。



左馬刻君が合歓ちゃん以外の

女性を連れているのは初めて見た。




まずは診察をして、

少しの間点滴を打って様子を見る。


彼女とはとても親密なようだった。






寂雷「左馬刻君。

話があると言っていたけれど、

もしかして、彼女の事かい?」




左馬刻「……あー…………。」



ちらっと独歩君に視線を向ける。




独歩「あ、俺、外出てますねっ!」


A『私も出ていようか?』




左馬刻「……悪い。」




A『大丈夫。』






そう言って左馬刻君を残し、3人が出ていく。



寂雷「それで、彼女は?」




左馬刻「昔馴染みで、、、

俺んとこの組長の娘だ。


まだ付き合ったりはしてないが

……俺のもんにするつもりだ。」




寂雷「そう。しかし、

それなりに深い関係でいたけれど、

彼女の存在は知らなかった。

他のふたりは知っていたのかな?」




左馬刻「いや、あいつらにも伝えてねぇ。


銃兎と理鶯には、

この前知られちまったがな。」





寂雷「……それで、

どうして紹介しようと思ったんだい?」




左馬刻「……今までは、

俺の覚悟が足りなくて

自分になるべく関わらないようにしてた。


だけど、そろそろ

ケジメつけねぇとと思って。



そうなりゃ、黙ってても広まるだろうから

先に伝えとこうと思ってな。




…………他の2人には、

まだ会わせるつもりはねぇが。」





寂雷「……理由を聞いても?」




左馬刻「さっきの見てただろ?

あいつは相手の懐に入るのが上手すぎる。


……乱数は女癖が悪いし、

一郎は……俺が黙ってられねぇ。」

嫉妬→←相席



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作者名:ゆず | 作成日時:2019年7月17日 2時

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