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相席 ページ21

Aside







左馬刻の知り合いの医者がいるという

新宿の病院へ着き、診察室へ入ると


サラリーマン風の方と、

髪がとても長いお医者さんがいた。




独歩君、と呼ばれた人は

左馬刻を見て怯えているようだし、

それを見た左馬刻は不機嫌そうな顔をする。






A『左馬刻、怒んないで。

そちらの方も知り合いなの?』




左馬刻「まぁ、ただの顔見知りだ。

二人は、新宿の、代表やってんだよ。」




A『なるほど。

えっと……初めまして。Aと言います。』




寂雷「初めまして。

私は神宮寺寂雷。よろしくね。」



独歩「あ、えっと、

観音坂独歩と申します。

こちら、名刺になります。」



丁寧な人。やっぱりサラリーマンなのかな?




A『ありがとうございます。

こちら、私の名刺です。どうぞ。』




左馬刻「んな事しなくていい。

それより先生、薬くれ。」



A『もう……そういう事言わないで。』




寂雷「思ったより元気そうだね。

先に診察にしようか。


左馬刻君はこちらに横になって。」




左馬刻「悪いな。」





そう言って、静かに診察して貰っている。




A『観音坂さんも、具合が悪いんですか?』



独歩「あぁ、いえいえ!

俺は、今日は仕事で。

先生の所は、うちのお得意様なんです。」




A『そうなんですね。

医療系の営業は大変そうですね。


お疲れ様です。

だけど、お得意様に知り合いがいると

少しは気が休まるんじゃないですか?』




独歩「っ!……そ、その通りです!

ここへ来る時だけは、

むしろ早く先生に会いたいと思えるくらいで!」



A『ふふっ。

神宮寺先生の事が好きなんですね。


……とてもお疲れみたいですけど、

そういう存在がいると分かって

少し安心しました。



無理せず、頑張って下さいね。』




独歩「あ、ありがとうございますっ…!」







左馬刻「おい、A。こっち来い。


何いちゃついてんだよ。」





A『いちゃついてるように見えたの?』





左馬刻「お前は距離の詰め方が異常なんだ。

少しは自覚しろって言ってんだろ。」




A『ごめんね。

でも、左馬刻だけだから。大丈夫だよ。』





そう言って、診察を終えた左馬刻を

軽く抱きしめて、背中をさすってあげる。

女の子→←病院



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作者名:ゆず | 作成日時:2019年7月17日 2時

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