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説教 ページ15

左馬刻side









おっさんが出ていってすぐ、

銃兎と理鶯が部屋へ入ってきた。





それからすぐに銃兎の説教が始まった。




銃兎「だから言っただろっ!

何故お前はすぐに喧嘩を買うんだ。

だいたい、自分の体のことなんだから

少しは自覚を持ってくれ!」




あー……うるせぇ………。



左馬刻「銃兎よぉ……俺は一応病人だぜ?」



銃兎「病人という自覚があるなら

もう少し態度を改めろ!」




左馬刻「チッ………うるせぇ…。」




理鶯「左馬刻。今回に関していえば

小官も銃兎の意見に乗る。


あまり無茶をしてくれるな。」




A『……左馬刻。


心配をかけたのは事実でしょ?

謝ったら?』






左馬刻「はぁー…………


………………悪かった。」




A『……二人も、

左馬刻なりに反省はしてるから、

そのくらいにしてね。

あとは私が言っておくから。』





銃兎「……彼女の前では素直なんだな。」



左馬刻「うるせぇっつってんだろ。」



A『もう…喧嘩しないでよ。

このお話終わり。



銃兎さん、理鶯さん、

左馬刻とは明後日くらいまでは

一緒にいるつもりだから、

用事がある時はここに来てね。』




左馬刻「勝手に話つけんな。」




A『ごめんね。

組の方には霧島が話つけてくれてるから。


お願いだから、休んで。』




左馬刻「…………あぁ。」




Aに心配をかけるのも

Aの苦しそうな顔を見るのも

未だに全然慣れねぇな。


全部、俺のせいでこんな顔させてんのに。




こういう顔で言われたら

素直にならざるを得ない。



こいつのために、もっと頑張りてぇのに

休んで、甘えて、気の張り方も忘れたように

腑抜けになった俺を見る時が

一番嬉しそうな顔をしてるもんだから


……この顔を見たいから、つい甘えちまう。




こうやっていつも、

溺れそうになった俺を救い出し、

体の中の鉛を砕かれて、溶かされて

そうして軽くなった心は

またこいつで満たされる。




甘えてばっかで、

まだまだAを甘えさせてやれるほど

大人になりきれてねぇのが悔しい。



早く、ケジメつけねぇとな。

作者から。→←食後



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作者名:ゆず | 作成日時:2019年7月17日 2時

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