白馬の王子様【赤司征十郎】

3話 ページ3

「もっとオシャレな店だと思ってました」









私達がやってきたのは近くの居酒屋。









まぁ、美味しいんだけど……









「そんな店、奢る金ねえんだよ」









そう言ってカキフライを食べる宮地さん。









「ここの店は美味しいのでいいです」









そんな時、付いていたテレビからこんな声が聞こえてきた。









「今日の特集は、今大人気の若手社長『赤司征十郎』さんです!!」









この言葉を聞いて私はテレビにくぎ付けになった。









最近社長になったばかりでよくテレビに出るな……なんて思っていると宮地さんが口を開いた。









「変わんねえなコイツ……」









横目でテレビを見ながら苦笑していた。









「知り合いなんですか?」









「高校生の時、部活で戦ったことあるんだよ」









征十郎がキャプテンをしていた中学時代のバスケなら見たことがある。









ちなみに『キセキの世代』について高校生の時にバスケ部マネージャーの友達に聞いた。









征十郎もそうだったらしい。









「宮地さんもバスケされてたんですね」









「『も』ってことは知り合いにバスケやってたヤツがいるのか?」









そう聞いてくる宮地さんに指を指してこう言った。









「彼ですよ」









と―――――

4話→←2話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す