治くんはヤンデレを通り越してやべぇやつだった件 《太宰治》

私と救世主 ページ20

『いや勘違いだと思います(汗)』



てかあの一瞬で私のこと覚えられるわけないじゃん





「あんた結構美人だからなぁー、なにより昨日の今日だし思い出したんだよ」




「たしかになかなかの上玉じゃねぇか」




「じゃあ昨日のお詫びにちょっと俺らと遊ぼうや」





あぁ、最悪だ




人助けした結果がこんなことってなんなの




しかももっと最悪な事に今周りには誰もいない



つまり助けを求めることができない







「ほら来いよ！」




『やだ離して！』




腕を強く掴まれ連れていかれそうになり抵抗してみるもののびくともしない





「おい騒ぐな！」




『！？んんっ……』




男の1人に手で口を覆われ叫べない




やだっ、このままじゃ連れていかれちゃう




お願い



誰か助けて




誰か___________

















「おい」













私の少し後ろから男性の声が聞こえた







みんな一斉に声がした方に向く







「なんだお前」




「おい邪魔するんじゃねぇよ！」





「消えろ“チビ”！」





などとその人に対して口々に発せられた言葉





そして最後の「消えろ“チビ”」と発言した次の瞬間











「ｶﾞﾊｯｯ…っ！」














『「「「 ！？！？！？ 」」」』










いつの間にか後ろにいた男性が前に居て








“チビ”発言をした人のお腹を殴っていた






殴られた人はその場に倒れた














まさかの腹パン一撃！？




てかいつ移動したの、全く見えませんでしたけど！？






「てめぇなにしやがる！」




「この“チビ”！やっちまえ！」









「てめぇら全員殺す！」







ドカッ ボコッ ドカッ





男性はヤンキー共を一瞬にして倒してしまった





わぁぁ！！！すごいっ！！カッコいいー！





この人めっちゃ強い！




しかも1人につき一発で仕留めてる！







「ったくよｫ、手間かけさせるんじゃねェよ。」






ヤンキー達息してる？完全に気絶しちゃってるよ





すると私を助けてくれた男性は私の方を振り返った






「あんた怪我は？」




『えっ……あ、いや、してません』




この人が助けてくれなかったら私はヤンキー達に連れて行かれてあんなことやそんなことをされてたと思う




お礼言わなきゃ！

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