【刀剣乱舞】愛してます、主、切実に (ページ9)

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七話*セコムページ9

姫鶴side

主がいなくなった今…

「随分と主に気に入られてるんですね。
忠犬十八番の営業スマイルってやつですかぁ?w」

物吉(コイツ)の毒は十二割増しだ。
クッッッッッッソ、面倒くさい…

「…アンタも数秒で猫の皮が剥がれて、
さぞかし大変そうね?」

「それもこれもてめーのせいですよ。
米沢三十万石に減封された人の刀に偉そうにしないでください。」

「!」

…今、何て言った?

「上杉景勝も馬っ鹿ですよねー、

あれだけ武の才がありながら、
気が狂ったのか豊臣の方について…

やはり、謙信公の足元にも及ばない奴ですよね。

そんな人の刀、実につまらない刃生だったでしょ」

物吉の体が横に倒れた。
真っ白な頬の片方が、赤くなっている。

…私か、物吉の殴ったのは。

「…確かに。謙信公と比べれば、
足元に及ばなかったのかもしれない。

でも!

五大老として、最後まで徳川に立ち向かった
景勝公を、私は心から誇りに思っている!

.

私の大切な主の事を、お前なんかが語るな!」

言いたいことを全部言って、大広間を出た。

…あのまま彼処に居たら、その場で泣き崩れていたかもしれない。

姫鶴side 終了

＊°

物吉side

思いっきり殴り飛ばされた頬を摩る。
…かなり痛いんですが。

でも、

姫鶴(アイツ)、涙目でしたよね…?

「物吉」

「はい……は?」

思わず口を開けて唖然とする。

…何でここの本丸の刀剣男士抜刀してるんですか??

「…よくも姫を泣かせたな。
幸運の刀が聞いて呆れるぜ。」

鶴丸国永さん、

「姫鶴殿を泣かせた事、万死に値しますな。
…お覚悟の覚悟をすることを勧めます。」

一期一振さん、

そして、

「うわぁっ!?」

突進してきた、真っ白でふわふわした何か。
反動で、僕は倒れた。

確か、アイツと同じ上杉の…

「五虎退、さん…?」

「姫姉様を泣かせた刀に生きる道はありません。

.

.

死んで詫びろ、練度一ごときの脇差が」

僕の喉が、確実にﾋｭと鳴った。

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作者は物吉くんが嫌いなわけでは決してないです!

いくら貞ちゃんもキッコーマンも来ない
貞宗難民だからって嫌いなわけではありません!!!