信用問題[side Ａ] ページ9
《side雅紀》
翔ちゃんすげー。
なんか色々考えてる！
おおって顔して翔ちゃんを見てたら、周りの全員が、はあってため息を吐いた。
俺の顔見て、『相葉さん大丈夫かよ』って顔してくる！
「その孤島らへん、まさかその揉め事起こってるとこらへんじゃないよね？」
潤くんがこわごわ聞いてくる。
「違うよー！……多分。ね？」
「違います」
召使いが素早く言う。
「……踊らされてる感満載」
翔ちゃんが、唇をとんとん叩きながら何か考えてる。
「……誰に」
ぶつぶつ言いながら考えてる。
「皆様お集まりになったので、こちらの船にお乗りください」
うちの船にみんなが乗り込もうとして、翔ちゃんが周りをぐるんと見渡す。
そのまま案内しようとしたうちの召使いの肩をぐっとつかむ。
「誰の指示で動いてる？」
「……マスカット国王様ですが……」
「是非国王にご挨拶申し上げたい。拝謁は可能か」
「まことに申し訳ありませんがここから先は誰とも接触を禁じるとのことでございます。これはチェリーブロッサム帝王様にもご指示を賜っております」
「……」
納得いかないって顔で首を振る。
「どしたの、翔ちゃん」
大野さんが振り返る。
「……納得いかない。もしこの船が爆破でもされたらどうするつもりだ」
翔ちゃんが人聞きの悪いことを言う。
「……ストーム州の王子を全員一気に消すチャンス」
ニノがふっと眉を寄せる。
「お前はどこまで信用できる？」
翔ちゃんがうちの召使いにいきなり食って掛かった！
「王子……」
召使いがこまったように俺を見てくる。
「翔ちゃん、あのね、この人は俺が小さい頃から仕えてくれてる人だからね、大丈夫！」
「……船の中、危険物ないかチェックしろ、早く」
ニノが自分の召使いに、鋭く言う。
「ええー俺信用ないのー……」
思わず、漏らした小さな愚痴。
信用されてないんだ、俺のこと。
「クーデターが絶対ないとも限らないだろう」
翔ちゃんが鋭いまなざし。
「でもさあ……」
いきなり。
潤くんがにやあって笑って俺を抱えた。
「え？」
「ええーい！」
海の中に、ざっぱーん！
「わ！なにするの！わわ！」
「まさきさまあぁぁ！」
困った顔してた召使いが、鬼の形相で海に飛び込んで、俺を助けてくれようとしてる。
「王子！だいじょ……ぶくぶく」
「ちょっと誰か助けて！けんちゃんがー！」
「ごめんね？」
潤くんがジャケットをばさっと脱いで海に飛び込んだ。
風邪とお風呂[side Ｓ]→←統括とか吸収とか[side Ｎ]
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カナ - ものすごくよかったです！よしのさん、無の証明応援してます。 (2019年11月9日 21時) (
レス) id: b8c9c9f13b (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 何度読み返しても面白いので、嫌なことがあったりすると必ずこの作品をこそっと読み返してます（笑）お妃候補や青王子がキリッとしている姿など、プチ続編を密かに期待しています(*^-^*) (2018年8月12日 11時) (レス) id: 46d8f31019 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - わぁとっても楽しかったです。五人それぞれの特色が素晴らしくて拝見していてワクワクが止まらなかったです>^_^< (2017年9月18日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
catseye(プロフ) - いやいやいやいや。嵐さんの（ヲタヲタしい）話を出来るってだけで私の中ではフツーの人じゃないですし、がっかりしませんよ(笑)赤いネルシャツ着てお蕎麦持って待ってましょうか？(笑) (2014年11月18日 18時) (レス) id: 9878059a12 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - なおさん» ありがとうございます( ；∀；)各王子の声で再生されたといわれるの嬉しい♪こういう話になると、相葉さんはアカレンジャーの役割をします！トラブルの根源でヒーロー(笑)翔青、和緑、智黄、潤ピンク←でどうだろう。なんか違う(笑) (2014年11月18日 8時) (レス) id: 526c4ff89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作成日時：2014年7月5日 17時
