トゲトゲの[sideＭ] ページ32
《side潤》
翔さんが、その取っ手を回したらロックが外れたような音がした。
よくみたら、鉄の扉みたいなのになってる。
扉を押したら、ギギイって嫌な音をたてて開いた。
「なかなか壮大な仕掛けだな、暇人か！」
ニノが誰に言うでもなく罵声を浴びせる。
何気なく翔さんが入れた石板をみたらピッタリあてはまってて、外れそうにない感じ。
間違ってたの入れたら外れなさそう。
「……これさ、もし間違えてたら、ジエンドだったんじゃね？」
「……え？」
おれら４人の石板の答えはむしろどうでもよくて、翔さんの当てはめる石板の答えが間違ってたらアウトだったのかも。
「間違ってたら外せなくね？これ」
「そこに、金槌とか鑿とかあるけど……帰るの、一週間とか、延びるとこだったんだ」
翔さんがげんなりした顔をした。
「じゃー中はいろ！」
相葉さんが入ろうとして、その肩を翔さんが、慌てて掴む。
「なんか変なガスとか充満してたらまずいからまずは確認！」
翔さんがマッチを取り出して１本擦って、中に放り投げた。
中を覗く。
「燃えてる？」
「うん」
「ボン！ってなったり一気に消えたりしてないかな？」
「たぶん」
「ならオッケ。ガスが充満とかしてたりしたら怖いだろ……扉開けるよ！」
どきどき。
ぶるっと震えたのは、武者震い！
鉄の扉を大きく開けたら、中にランタンもかけられる様になってて、大きな部屋みたいな空間に出た。
「ちょっと安心するな、屋根があったら」
翔さんが恐る恐る周りをみわたす。
「宝箱はっけーん！」
相葉さんが走り出した。
「あ、こら、まて！」
ニノが鋭く声を出す。
「え？」
がしゃん。と大きな音がして相葉さんと俺たちの間に鉄の柵が立ちふさがった。
「え？ええー？」
相葉さんが大慌て。
「……バカ……捕まったよ……」
ニノが頭を抱えて座り込んだ。
「いや、捕まったのは、おれらの方だな」
リーダーが緊張したような声を出した。
「……何で？」
俺が聞いてみたら、リーダーが上を見上げてる。
皆が天井を見上げたら。
よく漫画とかで見る、トゲトゲがたくさんついた鉄の天井が、ゆっくり降りてきた。
「逃げ……」
「待って！」
相葉さんが叫ぶ。
「動くと動くんだって！止まって！」
「え？」
「お願い！ストーップ！喋るのもだめ！とにかく動かないでー！」
皆の動きが止まったら、トゲトゲの天井も止まった。
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カナ - ものすごくよかったです！よしのさん、無の証明応援してます。 (2019年11月9日 21時) (
レス) id: b8c9c9f13b (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 何度読み返しても面白いので、嫌なことがあったりすると必ずこの作品をこそっと読み返してます（笑）お妃候補や青王子がキリッとしている姿など、プチ続編を密かに期待しています(*^-^*) (2018年8月12日 11時) (レス) id: 46d8f31019 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - わぁとっても楽しかったです。五人それぞれの特色が素晴らしくて拝見していてワクワクが止まらなかったです>^_^< (2017年9月18日 10時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
catseye(プロフ) - いやいやいやいや。嵐さんの（ヲタヲタしい）話を出来るってだけで私の中ではフツーの人じゃないですし、がっかりしませんよ(笑)赤いネルシャツ着てお蕎麦持って待ってましょうか？(笑) (2014年11月18日 18時) (レス) id: 9878059a12 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - なおさん» ありがとうございます( ；∀；)各王子の声で再生されたといわれるの嬉しい♪こういう話になると、相葉さんはアカレンジャーの役割をします！トラブルの根源でヒーロー(笑)翔青、和緑、智黄、潤ピンク←でどうだろう。なんか違う(笑) (2014年11月18日 8時) (レス) id: 526c4ff89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作成日時：2014年7月5日 17時
