薄桜鬼 月夜に輝く 第三章

好き ページ3

A：風間さん、私を刺して下さい。構いませんから。


風：………何故だ…そんなに簡単に死ねる…？


どうしてだろうね…
新選組に救ってもらった命。
それに、私は楽しかった。


今までで一番。
沢山のことがあった。

でも、沢山の人に出会えた。
その分、別れもあった。


今なら自信を持って楽しかったって言える。


A：死ぬのは怖いです。でも、それより、これからの平和の方が大事ですから。


もう、私で争い事は終わらせる。
この先ずっと、争いがないことを祈ります。


風：……俺の嫁になるのだろう？


今になってもまだ言いますか…
でも、風間さんの顔は見たことがないほど自信がなさそうな顔をしていた。


いつもみたいな自信がある顔を見せて下さいよ。
意志喪失しちゃうじゃないですか…


A：私も風間さん、好きですよ。ぶっきらぼうだけど、いつも気が付いて助けてくれる。そんな風間さんが。


何かあれば頼れと言ってくれる。


私にとってどれだけ助かったことか。


私は自分の刀を抜いた。
そして、風間さんに持たせた。


A：貴方がやらないなら私がやりますから。


刀は私を貫いた。



A：覚えて…おいて……約束を…破れば…鬼が……許さない…か……ら…


私は風間さんにもたれかかるように倒れた。

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