５． ページ5
ツーツーツー、と電話が切れた音
てか、何処で食べるの？
そんな事を思っていると、ほったらかしにしてしまっていたエーミールさんが口を開いた
「もしかして、鬱君って生徒会の？」
「ええ、はい、そうです」
そういうと驚いた様な顔をした
そんなに意外かな？
着信音がまた鳴った
トークアプリに鬱君から来ていた
『学校の近くにあるファミレスな』
学校近くか...
そう遠くはないが、エーミールさんをどうするか
「...エーミールさん、お昼食べに行きません？
お礼として奢りますし」
「えっ、いや、え...」
おどおどするエーミールさん
なにか問題でも？
「...いや、あの、2人はちょっと...」
そう言うエーミールさんの顔は少し赤い
何る程？恥ずかしいのかな...
「そこら辺は大丈夫です
もう1人いるので」
そう言うと、じゃぁ、お言葉に甘えて、と返って来る
取り敢えず了承を得たので、学校近くのファミレスへ
ファミレスに着くと、壁に凭れ掛かってスマホを弄ってる鬱君
近付いても気付かない鬱君にデコピンをお見舞いする
「いたっ...
なんや、先輩か」
「先輩か、じゃないのよ」
そう言うと同時に鬱君は顔を上げた
そして、私の後ろに居るエーミールさんを見て、は？という表情をした
「え？なんでエミさんおんの？」
エミさんって、先輩でしょうに...
「え、いや、一緒にお昼食べないかと誘われまして」
エーミールさんがそう答えると鬱君は2人で食べたかった、と言い始める
それはまた今度でいいでしょうに
「ま、今日は私の奢りだから、それで我慢して」
「え？先輩奢ってくれるん！？やったわ」
喜んでファミレスの中に入って行く鬱君を追いかけて私達も入店する
取り敢えず一通りの注文を終わらせて、飲み物を入れた所で話し始める
鬱君にはなんでエーミールさんと居たか
エーミールさんにはなんで鬱君と知り合いなのか、を説明した
「...そう言えば鬱さんは期末テスト大丈夫なんですか？」
エーミールさんが私の買った参考書を見て言った
生徒会は確か、校内順位20位以内の人を集めたらしいけど
鬱君って結構ギリギリだったっけ
「先輩、助けて」
テストまでは約3週間
まぁ、鬱君ならギリギリ行けるかな...
「今ノートとか持ってないの？」
「持っとらんよ、ご飯食べに来ただけやし」
そう言って鞄の中を見せてくる
「では、勉強会を開いては？」
「...それしかないかな」
鬱君の叫ぶ声が聞こえた気がした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (
レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです！更新頑張ってください！(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
