番外編〜主人公君の拒絶反応〜 ページ17
ある晴れた日のこと
僕はキヨ君とレトさんと一緒に
日向ぼっこをしていた
キヨ君はとっくに寝ていて
レトさんはもう寝そうになっている
「ふぁ...」
そんな二人を見て
僕もあくびをこぼす
ゆっくりと意識を失おうとしたとき
＿＿鋭い痛みが僕の体を駆け巡った
「っ！？」
いきなりすぎる痛みに
大声が出なかった
座っていたのに
僕の体はあっけなくドサッと音を立てて
倒れた
「..ぅ、あ..っ、い”..」
痛みに耐えるように
体を丸めて
レトさんの服をぎゅっと握る
レ「ん？..Aく、ん..？」
レトさんは僕の方を見ると
サッと顔を青くした
レ「キ、キヨ君！A君がっ..」
慌てたようにレトさんは
キヨ君の体をばしばしと叩いた
キ「ん、なに..？レトさん..」
レ「A君！拒絶反応！」
レトさんがそう言うと
キヨ君はバッとこちらを見た
そこには倒れて
ぜーぜーと息をしている僕がいるわけで
キ「っ！」
レ「どうしようっ..どうしよう」
レトさんはパニックになって
冷静な判断ができなくなっていた
キヨ君は少し迷ったような顔をすると
僕とレトさんを浮かせて走り出した
キヨ君の奇病で浮いているので
当然僕達もキヨ君と移動してるわけで
そんなことしている間にも
拒絶反応の痛みは僕を襲う
「いっ..あ”..」
ガンガンと痛む頭
ズキズキと痛む体はバラバラになってしまうんじゃないかと思う程だ
ボロボロと涙が溢れてくる
奇病の子達はこんな痛さを味わっているのだろうか
気付いたら僕はベッドの上にいた
周りにはみんながいて
でも痛みはなくなっていなくて
少し離れたところで
レトさんがつわはす君に慰められていた
若干レトさんの腕は透明になっていた
「はー..はー..」
苦しい
痛い
辛い
助けて
こ「ヒラの治癒能力でどうにかならないのか？」
ヒ「..無理なんだ、拒絶反応だけは効かなくて」
あ「大丈夫なのかよ..」
セ「A君..」
みんなが手や腕を握ってくれている
＿＿安心する
ア「A君、落ち着いて、ゆっくり息してね」
キ「A！大丈夫だからな！」
珍しく焦っている人もいた
レ「A君、大丈夫？」
つ「よしよし、大丈夫だからね」
頭を撫でてくれる人もいた
「..はー..」
それで落ち着いたのだろう
痛みは薄れていき
完全になくなった
「ん..」
ゆっくりと起き上がると
みんな安心したような顔をしていた
「みんなこんな痛みに耐えてるなんて、すごいね」
つ「いや、A君のが皆より強いんだよ」
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TNT - 早くみたくなっていますどうもTNTです! (2018年2月13日 17時) (
レス) id: f3ece6b5c0 (このIDを非表示/違反報告)
TNT - 月見兎さん多分無理を言うようなんですがこの小説の中に日常組を入れてくれないでしょうか?無理なら結構です！よろしくお願いします (2018年2月9日 18時) (レス) id: f3ece6b5c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇみり - 何回読み直してもやっぱり面白いです!!更新頑張ってください!! (2017年2月20日 21時) (レス) id: 23a6d39f5b (このIDを非表示/違反報告)
月見兎 - ふぇみりさん» いつもお待たせしてすいません！これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします！ (2017年1月12日 18時) (レス) id: 007dee4fd8 (このIDを非表示/違反報告)
月見兎 - 憂さん» コメント、リクエストありがとうございます！！久しぶりのコメント嬉しいです！リクエスト、了解いたしました！番外編に使わせてもらいます！これからもよろしくお願いします！ (2017年1月12日 18時) (レス) id: 007dee4fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見兎 | 作成日時：2015年7月19日 0時
