Honey【葵ゆうた】

wink２２ ページ23

「…Aちゃん、どこから聞いてたの？」



「ん〜…「君、逃げてきたでしょ。」の辺りから？」



そういうとゆうた先輩は顔を真っ赤にして焦り始めた。



「うっそでしょ…」



うわ〜、湯気でそう…
真っ赤だなぁ。なんか、可愛い。



「…すみません？」



「うん、大丈夫…ってことはさぁ、俺の気持ち、分かってるってことだよね？」



「…はい。一応。信じてはいませんけど」



だって信じらんないよ。
ゆうた先輩が私のことを…



「信じてもらえないなら、もう一回言う。」









「Aちゃんが、好き。」









ﾄｸﾝｯ



胸が高鳴る。
うわぁ…ほんとなんだ…



だって、ゆうた先輩顔真っ赤っか。



「…ホント、なんですね。」



「うん。ホントの気持ち。」



「でも、ゆうた先輩はきっと誤解してます。」



「えっ」



ゆうた先輩の瞳が戸惑いの色を浮かべ、揺れる。
やっぱり誤解してる。



「私が好きなのは…」









「ずっと前から、っゆうた先輩だけですからっ…！」









「…っ！」



「私はひなた先輩のことは好きじゃない。」



「…うええ？」



ゆうた先輩の間抜けな声に思わず吹き出してしまう。
可愛いなぁ、やっぱり。



「誤解させちゃったかもですけど、私が好きなのはゆうた先輩だけですから！」

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