Honey【葵ゆうた】

wink１４ ページ15

「貴方が衣更君の妹さんですね？私はここの教師、椚です。貴方を見込んだのもわたし。」



「あ、ありがとうございます！」



次の日。
私は早速夢ノ崎学院の制服を着て、職員室に来ていた。



どうやら私をこの学院に誘ってくれたのは、目の前のこの先生らしい。
ちょっと怖そうだけど…



ここは感謝しないとね。



「君は一年Ｂ組で過ごしてもらうことになります。勉強は…君なら大丈夫ですね。」



「…はい。大丈夫です。」



実は私…



「そういえば、また全国模試一位だったらしいですね。しかも満点。本当に素晴らしいです。」



「ありがとうございます」



そう、私に実は日本の中学生で一番の頭脳を持っています。
だから、高校の勉強にも大学の勉強にもついていけます☆



自慢みたくなっちゃうけどね。



いつもお兄ちゃんに勉強教えてるし、一年生のだったら楽勝だね♪



「では、これが校内地図です。案内は…」



先生が職員室を見回した時。



「失礼しまーす。椚センセー、提出物を…あ！」



「ゆ、ゆうた先輩！」



ゆうた先輩がたくさんのノートを抱えて、入ってきた。



「おや、ありがとう。では、ゆうた君に任せましょう。この子の案内をしてやってください。」



「え？はい、わかりました。Aちゃん行こう。」



「えっ」



気がつくと私はゆうた先輩に手を握られていた。



わー、わー！それはヤバイって！



私は高鳴る胸をおさえながら、ゆうた先輩についていった。

wink１５→←wink１３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す