無理する少女と、新たな問題 ページ8
真緒side
真緒「そんなことが…あったんだな……」
貴「…はい」
結局、その美紅って子に“嘘つき”だって嫌われてしまい、その子がリーダーだったから、皆もそれに習うようにしてAを嫌ったらしい
真緒「辛かっただろ」
貴「いえ…昔の話ですから」
真緒「…嘘つくな」
貴「わっ？！」
俺は、Aの肩を抱き寄せた
貴「あ、あの……？」
真緒「辛いなら、無理して笑うな」
貴「…！！」
真緒「泣いちゃだめだなんて、俺は絶対言わない。だから、俺といる時は、思う存分泣けば良い。安心しろ、隣にいてやるから。なっ？」
貴「ま…真緒く……っ……う…うわあぁぁん」
真緒「うおっと？！……よし、よし」
ぎゅっと正面から抱きついてきたAに驚きながらも、頭をポンポンと撫でていた
そういや、Aが俺のこと“真緒くん”って呼べたなんて、すごいな
……こいつの面倒は、俺が見てやんないとな
凛月の面倒も見て、Aの面倒も見て…
と言っても、Aは他クラスだし、そんなに俺が面倒見るって程のもんでもないかな
不意に、制服の袖をぎゅっと掴まれた
真緒「お？どうかしたか？」
貴「…い………う」
真緒「え？」
貴「……何でも、ないです………」
真緒「…そうか」
まぁ、詮索しすぎも良くないしな！
貴「あの…真緒くん……」
真緒「ん？」
貴「……運命の赤い糸、信じて…くれますか…？」
不安そうな、でも真剣な眼差しで俺を見つめてくるA
…そんなの、答えは決まってる
真緒「あぁ、信じる」
貴「…！！」
真緒「Aが嘘ついてるなんて思えないしな！あとは…勘？」
貴「え…」
真緒「よく分かんねぇけど、嘘じゃないって気がするんだ」
貴「真緒くん……私、貴方と出会えて…本当に、良かった…！」
真緒「…え、出会うべくして出会ったんじゃねぇのか？」
運命の赤い糸で繋がっているって、そういうことだよな？
貴「あ……………そ、そうでしたね」
…めちゃくちゃ怪しい間があったな
真緒「まだ何か隠してんのか〜？」
貴「…隠してなんか………ないです…よ？」
真緒「目が泳いでる時点で、バレバレだっつーの」
貴「うぅ…」
真緒「で？何を隠してるんだ？」
貴「……驚かないで下さいね？」
真緒「おぅ！」
貴「実は…私の運命の赤い糸、真緒くんのと繋がっていないんです」
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水無月のぞみ - さすがにこの終わりは納得しないよ。 (2022年3月10日 11時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 冬菜さん» 真緒くんは、私の中で優しいイメージなので♪底なし沼ですか…では、頑張って、お話の世界に入り込めるような作品にしますね！ (2016年2月28日 9時) (レス) id: 7fdbc2c919 (このIDを非表示/違反報告)
冬菜(プロフ) - 如月マロンさん» 真緒君優しいです♪( ´▽｀)赤い糸が見えるっていいですよねぇ。このお話は私にとって底なし沼です(･･;) (2016年2月27日 22時) (レス) id: e51d897d6d (このIDを非表示/違反報告)
如月マロン(プロフ) - 冬菜さん» わ、この作品にての初コメです！！ありがとうございます！！ロマンチックに書けたら良いなぁって感じです！！タイトル詐欺にならないように気を付けます！ (2016年2月21日 21時) (レス) id: 7fdbc2c919 (このIDを非表示/違反報告)
冬菜(プロフ) - とっても面白いです！赤い糸ってロマンチックです！更新楽しみにしてます！ (2016年2月21日 21時) (レス) id: e51d897d6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月マロン | 作成日時：2016年2月21日 0時
