いままでのような ページ5
そいつに付けられた傷は、今でも残っている。お風呂の時とかね…思い出すんだよ。
全く、私が来た後にあいつも別のクラスにやって来るとか…運命と言うか、偶然と言うか…。何だかある意味、笑えるよね…。
そんな事を思いながらも、私は二人にあいつの事を話し始めた。
*
*
Aside
最初は彼女にぎこちなく接してしまったが、もう問題は無い。仲悪いとかじゃないし。
で、さっき彼女が私達に話した事…マジで…?小学校の頃に、私が嵌めた奴がここに来るって話…。
にわかに信じがたい話だが、真剣に話をしていた彼女が、嘘をついているようには見えなかった。それに元々、嘘をつくような子でもない。
担任と別のクラスの先生がその事を話していたというのであれば尚更だ。
「分かったわ。あいつがやって来たら、迷わず私達にまた目を付けるでしょうね。」
「十中八九、そうするだろうね。そいつの事はよく知らないけど、今までのようなお馬鹿さん達と似たような行動をするだろうよ。」
メアがそう言うと、仁奈は首を傾げる。
「今までのようなお馬鹿さん達…?」
「あぁ、実はな…。」
彼女が今までの標的達の事を話し始めた。
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作者名:理依 | 作成日時:2018年3月12日 22時