ばすけっとぼーる ページ15
奴は…川橋は、一歩前に出ると、にこりと笑いながら口を開いた。
「今日からここに入る事になりました、1年の川橋大貴と申します。宜しくお願い致します!!」
丁寧に頭を下げ、挨拶する川橋。ええ、宜しくね…? そう思っていると、奴は顔を上げ…こちらを見た。
何も言わず、私は睨み返してやる。ふんっ、小学校の頃と同じ様にいくと思うなよ。
*
川橋side
俺は皆の前で挨拶をし、頭を下げる。そしてすぐに上げると、向こうにいる白髪の女…白桜の方を見る。
もう1度、あの頃のようにやってやるよ。覚えてない訳ないよなぁ?白桜よ。
で…知花。お前もな。あの時はおめーにやられたが…今度はそうはいかねぇ。二人纏めて叩き潰してやるよ。なぁ?
・
部活中 再び仁奈side
さて、後もう少しで洗濯物が干し終わりそうかな。多いけど、頑張って干そう。
皆が頑張ってる証でもあるしね。この洗剤の香りがする洗濯物の山は。
腕にかけてある最後のタオルを両手に持ち替え、竿に干そうとすると…向こうから何かが転がって来るのが見えた。
…バスケットボールだ。私は干してしまうと、足元のボールを拾い上げた。
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作者名:理依 | 作成日時:2018年3月12日 22時