ナポレオンに喝采を！２【あんスタ】

▼ ページ27

.





「入るといい、僕の手芸部室だ」

「えっと、失礼しまーす…？」



斎宮さんにそのまま部屋の中に案内される。

恐る恐る手芸部室に踏み入った私は、
思わず感嘆の声をあげた。





「人形いっぱいだ…！」


フランス人形、とでも言うのであろう人形が
たくさん並べてあった。




「綺麗だろう？」

「うん！！じゃなくて、はい！」




これは僕の一番の人形、マドモアゼルだと言って斎宮くんが見せてくれた一体の人形。




「マドモアゼル？」

『よろしく！気軽にマド姉ってよんでね♪』

「うわぁ、すごい！私はAだよ、よろしくね！」



若干テンションが上がりながら答える。

マド姉ちゃん可愛い！





「さて、神谷」

「は、はい！」




マド姉に釘付けになっていて、斎宮さんを忘れていた。

そういえば、なんで呼ばれたんだっけ？






「君に、頼みがある」

「出来る範囲で尽くしますよ！」




ぐっ、と腕を曲げて任せろと言うポーズをする。








「僕の人形になってくれ」

「丁重にお断りいたします」








…夢ノ咲学院に一般の考えを持つ人がいないの、忘れてた。






.

▽→←▽ドール！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す