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「…疲れた」
「誰のせいだと思ってんの…」
「あいあーむ…」
なんとか誤解を解いて、ヘトヘトになっている
私たち5人。
「私、決めたよ。
もう絶対メイクなんかしない!」
こんなことになるなら、絶対やんない!
お姉ちゃんのところ、行こう。
「てなわけで、ばいばいびー☆」
華麗に舞いながら、1のAを出て2のBに向かった。
▽*▼*▽*▼*▽*▼*
「おねえちゃーん!」
バーン、とドアを勢いよく開ける。
「…うるさい」
「うお、元気だな」
むむ、この声は。
「凛月先輩と衣更先輩!」
「神谷、どうした?」
まさかのスルーで私に問いかける衣更先輩。
別に気にしてないからいいし!!
「お姉ちゃん知りません?」
「嵐か?
おーい、嵐!神谷が呼んでる!」
衣更先輩がそう呼びかけると、
クネクネしながら近づいてくる人が。
あっ、お姉ちゃんだわ。
「あら、どうしたの?」
「メイク!落として!」
「ちょ、Aちゃん落ち着いて?
訳を説明してくれるかしら?」
大声で言う私に戸惑ったようなお姉ちゃんが
なだめる。
2のBの人たちが何事かと見てるよ!
「うん、あのね…」
さっき起こったことを説明すると、「ああ」
みたいな反応だった。
ありゃ、思ったより驚いてない。
「そうなるだろうとは思ってたわ。
それにさっき、司ちゃんが話してくれたのよ」
…ドヒャー(白目)
「なら話は早いよ!メイク落として!」
「無理ね!」
「なんで!?」
即答で断られたよ!
かなすぃ!!
「だってそのメイク、メディアから守るための
ものですもの」
「そういやそんな設定だった!」
「メタイからやめて!」
ちくせう。
こうなったの全部、メディアのせいか…!
「ていうわけだから、」
「うん?」
にっこりとお姉ちゃんが微笑む。
「頑張って♡」
「え"」
2のBからぽい、と放り出される。
ま、まじですか。
そして今日1日、私は屍と化していたのだった。
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あるみかん(プロフ) - かえさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年12月10日 14時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
かえ - めちゃくちゃ面白いです!!!更新楽しみに待っています!これからも頑張ってください!!!! (2017年12月10日 10時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます!何回も読み返してくれているですね!うわ嬉しい!他の作品の応援も、本当にありがとうございます! (2017年11月30日 21時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 凄く面白くて、何度も読み返してます!(笑)これからも頑張ってください!あるみかんさんの他の作品も、応援してます! (2017年11月30日 18時) (レス) id: 15ca18a995 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - たまたまさん» ありがとうございます!こちらでもコメントして下さり嬉しいです!更新頑張ります! (2017年11月23日 23時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるみかん | 作成日時:2017年8月14日 21時