025.狼狽える ページ26
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川上
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麻生の予想外の言葉に、俺と倉持と御幸は目を見合わせる。そういう恋愛ごとの相談にそわそわするのか御幸は、やりづらそうに「……諦めなくてよくね？」頭をかいた。
「協力なんてめんどくせーししないけど、別に麻生が杉本のこと好きで付き合いたいっていうんなら面白いし反対する理由もないけど俺は…
顔のこと言ってんなら、大丈夫。あいつの顔面偏差値はまあ置いといて、中身が終わってるから」
「別に顔がどうとかで諦めようって言ってんじゃねぇよ！！！」
麻生は御幸に真剣につっこむと、自販機にもたれかかった。
その顔がいつになく真剣だったから、ああ、うちの幼馴染はこんな顔させるくらい愛されてんだなって思って、なんだか少しだけ嬉しかったのは秘密。
「高嶺の花とは言わない。
あいつそんなガラじゃないし」
「うん」
「だけど、なんつーか、人懐っこい犬みたいな。
誰にでも尻尾振って近づいていくんだけど、結局帰り着く先は、ご主人様は1人だけで、そうなりゃこっちなんて見てもねー」
「監督差し置いて杉本にこっち向かせられるほどの力量なんて、ないだろ誰も」と口を尖らせた。
言ってることはよくわかるし、俺だってそう思う。
もし俺が麻生みたいにAのこと好きだったとして、でもAは監督に夢中で、そんな状況に立たされたとしたらきっと同じこと考えると思う。
「困らせたくねーし、
今の関係終わらせたいとも思わない。
となると、言わずにスッパリ諦めるしかねーじゃん」
なにごともテキトーにがモットーの麻生にしては珍しく真剣に悩んでたらしい今回の案件。
黙って麻生の話を聞いていた倉持がゆっくり立ち上がって自販機でファンタを買った。
「麻生が諦めたいって言うんなら、勝手に他に好きなやつでも作ればいいと思うし、野球なり勉強なりゲームなり、打ち込めるもんみつけりゃいいとおもう」
「………」
「だけど、杉本は告白受けたら蔑ろにするようなやつじゃないと思う、俺は」
「そりゃ困るだろうし、狼狽えるだろうけどよ、馬鹿なりに真剣に考えてくれると思うぜ。そういうやつじゃん、あいつ」とひゃははと笑うと「俺もう寝るわー」と部屋へ戻って行った。
「ま、そゆことだから頑張れ麻生」
「うん、協力はしないけど応援はしてる」
御幸と俺もぽんぽんと麻生の肩を叩くと部屋へと歩き出した。
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ジェシー - 続きが読みたいです、、！！作者様もし見ていらっしゃったら是非続きを書いていただきたいです！！！！ (2020年6月19日 3時) (
レス) id: 8f8c74e36c (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか？ (2020年3月28日 2時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
空 - 今更だけど続き読みたいですッ！！ (2019年3月13日 1時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶(プロフ) - 更新はもうしないのでしょうか？していただけるならその日を楽しみに待ってます!!!頑張ってくださいね♪応援しています!!! (2017年4月12日 16時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
夏乃実(プロフ) - ちかちゃーん(T_T)いきなり御幸世代終わっちゃってたから心臓止まった…私も考えたくないから多分書けないな(^^;; 麻生が切ないです。。 (2016年12月5日 3時) (レス) id: 753635ea11 (このIDを非表示/違反報告)
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