第41話 ページ42
北さん！と呼んだ治さんが向ける視線の先には、
段ボールを抱える男の人の姿。
北「治。久しぶりやなぁ。調子はどや？
お店オープンした聞いてから、はよ行こうと思っとったんやけど、なかなか忙しくてな。」
治「元気してます！売り上げもいい感じです！
あ！それ持ちます！！」
そう言って北さんという方が持つ段ボールを受け取る治さん。
いつもおっとり余裕そうな治さんに打って変わって、
この人にはヒョコヒョコと頭を上がらない様子だ。
一体誰なのだろう？
段ボールの中身は何？？
あ、夏野菜届くって言ってたっけ！
北「ありがとなぁ。あれ、奥にいるのはバイトの子か？」
そう言い、お店の中で未だ固まっていた私に気付いた彼。
治さんが頭が上がらないレベルの人…
私は土下座でもした方がいいだろうか。
「バイトの花宮Aです！もう帰ります！」
思いっきりお辞儀をした。
北「そか。丁度帰るときに来てすまんな。
俺は北って言うんや。治は高校の後輩や。
よろしゅうな。」
北さん…！！！
なんとも眩しいお方！！！
治「引き止めてごめんなぁ、Aちゃん。あんまり遅くならんうちに帰りや！」
北「野菜届けたらすぐ帰るつもりやったし、
Aさんやっけ、送ってこか？」
そう言って北さんはトラックを指差す。
私としては送ってもらいたいが、
いきなりは申し訳ないよな…と悩む。
治「北さんがそう言うんや！Aちゃん送ってもらってき！
あ、このあと何か用事あったりした？？」
「あ、帰るだけです！
でも申し訳ないです…、いいんですか？？」
北「全然ええよ。乗ってきや！」
ありがとうございます！と思いっきり頭を下げる。
治「あっ！北さん！俺のおにぎり食べて下さいよ！
持ってくるんで明日の朝飯にでも！！！」
北「ほんなら、もらおうかな。」
そう言ってバタバタとお店に戻る治さん。
残されたのは北さんと私だけ。
初対面だし気まずいな…、でもこの後送ってもらうしなぁ、なんて考える。
北「花宮さん、治はお店ではどんな感じなん？」
そんな私の思考を読み取ってくれたのか、北さんが優しく声をかけてくれた。
「治さん…、は、とてもすごい人です。」
いきなり治さんのことを聞かれて、パッと出てきた言葉がそれだった。
質問の答えになってるだろうか、
北「すごい人…、そか、治は高校の時からすごかったもんなぁ」
ははっと笑みをこぼす北さん。眩しい。
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ジャム - 間違ってたらごめんなさい｡ 佐久早くんの聖が清になってます｡ (2021年6月10日 19時) (
レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます、わざとそうしてます、、！ (2021年2月4日 18時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
あ - 間違ってたらすみません！LINEがLIMEになってます、、、！ (2021年1月11日 23時) (レス) id: acd8df42fe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 田中さん» コメントありがとうございます^^もう自分の身の何をどう捧げればいいのか分からないくらい稲荷崎尊いですね…！！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
たたねんこ(プロフ) - 猪と猫さん» コメントありがとうございます！もう本当に稲荷崎民にとってはこれは命日かな？ってなるくらい本誌やばかったですね！！猪と猫さんのすなくんの作品も楽しく読ませていただいてました！！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月1日 23時) (レス) id: 415db63fbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たたねんこ | 作成日時：2020年4月10日 1時
