平 均 点 下 恋 愛【赤司征十郎】

何故言えない ページ22

.



｢なんで!?なんで赤司!?｣




驚くこういち君に赤司君は笑いながら説明している




『あ…荷物、無事だ』



私はホッと一息




段ボールが濡れると面倒なことになる




赤)｢よし、じゃあ戻るか


　はい、傘｣




2人の分も用意してきたらしい赤司君。流石




｢お、さんきゅ。
んじゃ俺この箱運ぶわ｣



『え、』



｢じゃーでかいのは任せた!俺この段ボール類｣



『じゃあ…』



赤)｢後は俺が運ぼう｣




『えー…』




これじゃあ私来た意味ないじゃん!!



『わ、私もなんか持つよ!?』



｢えー、大丈夫だよ?｣



赤)｢女子に持たせるなんて出来ないよ｣



｢お前濡れてるやんけ。荷物濡れるわ｣



がーん。



赤司君に女の子扱いされたのは嬉しいけど……


確かにこういち君の言う通りだけど…



『…う゛』



｢よーしさっさとかえんぞー｣


.





『あ、』




やることは与えられるんじゃなくて、見つければいいんだ。




『…こ、こういち君!』



｢んー?｣



断られるか、ビクビクしながら、私はこういち君の傘を持った




『両手塞がってるでしょ?傘、持つ!』



ど、どうかな…



.



｢気ぃきくやん。さんきゅーな｣


笑ってくれた。



やったぁ!





赤)｢……、｣

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