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何事もなく、尾崎の部屋にたどり着く。
ーーーコンコンコンッ
『姐さま、藍波です。書類を届けに来ました』
声をかけると部屋のドアが開き、中から尾崎が出てくる。
尾「今朝ぶりじゃのぉA」
『こちら、今度の任務の際の資料になります』
差し出された資料を、尾崎は和かに受け取る。
尾「確かに受け取った。ちょうど茶を入れていたところじゃ。よって行かぬか？」
『はい・・・喜んで！』
部屋の和室に上がり込み、尾崎の入れた緑茶をいただく。
鮮やかで綺麗な和菓子までついている
『わぁ・・・！可愛いです』
尾「ゆっくりとすれば良い。ところで・・・そなたは今、中也と暮らしておるらしいの」
『はい・・・メルロを探すまでなのですけれど、中原さんが住んで良いと言ってくれました』
尾「生活は慣れたかえ？」
『もう1週間になりますが・・・中原さん、とても気をかけてくれるので、私は全然問題がないです』
Aは世話になってるから・・・と、料理、掃除、洗濯・・・と、できる仕事をするつもりだった。
それなのに、手が空いて入れば中也は買い出しなり掃除なり手伝ってくれる。
もともと一人暮らしだったと言われればそれまでだが、細かな気配りがAにはとても嬉しかった。
尾「まさか中也が同棲を始めるとはのぉ」
『同棲・・・ッ！？じゃ、ないです！あの・・・メルロ、見つけるまでですし』
尾「メルロ・・・か」
『あの・・・姐さま？』
尾「太宰がいなくなってから中也は荒れておった。それを助けたのがメルロじゃ。メルロは確かに機械じゃが、中也との相性はとても良かった。
メルロが人間であったなら・・・と、何度願ったことか数えきれぬ。
しかし・・・そのメルロもいなくなってしまった」
その言葉は、Aの心に染み込んでいく。
尾「じゃが・・・噂に聞いていたA来てから中也が嬉しそうでのぉ。微笑ましい限りじゃ。
私は弟分である
中也の哀しそうな姿を、もう見たくはない
私からAへの願いじゃ。
中也の前から・・・・・・消えたりするでないぞ。
わがままと承知しておるが・・・中也のことを支えてほしい」
憂いを帯びた瞳と、
中也の姉貴分としての切なる願い。
本気だと感じた言葉に、またどうしたら良いのか分からなくなった。
身勝手でも、押し付けでも構わない。
大切な弟子の悲しむ顔を、もう見たくない。
これが、尾崎紅葉の願い
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青鯖。(プロフ) - 出雲さん» 全然大丈夫ですよ！有難うございます！ (2018年1月10日 19時) (
レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» お返事遅くなってしまいすいません！ぜひ青鯖。さんの小説に載せさせていただきたいです！ (2018年1月10日 18時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 出雲さん» はい！勿論です!!私、イラスト集を営んでいるのですが、そちらに載せる許可を貰いたいのですが…。 (2018年1月9日 20時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» イラストありがとうございます！！こちら小説に載せさせていただいても良いですか？？？ (2018年1月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 藍波さんhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/9/c/7/9c72c58a63b60c2ba67c24aa0627d1fa.05.jpg 電脳少女メルロhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/e/4/d/e4de4ba906237036327236814a8558b3.06.jpg出来ましたー！画質とかあんま良くないかも知れません…！ (2018年1月9日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：出雲 | 作成日時：2017年11月3日 18時
