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姐さまと別れて歩くと、見覚えのある部屋に着く。




4年前・・・まだAが情報屋として生きていた頃に使った部屋だ。



中「ここだろ。手前の仕事部屋」


『はい。何だか懐かしいです』


中に入るとパソコンが3台デスクに並べてある。
3台とも最新のもの。デスクは依然と変わらない。


パソコンは前に使っていたモノのデータをそのまま引き継いでいるようで、機能は最新だが、中身のデータは古いものもある。


中「俺の執務室は上の階。階段登ってすぐんの部屋だ。不都合があれば電話しろ。でなけりゃ来ても構わねぇから」



・・・電話に出ないことなんてないでしょう?
と、心の中で呟く。



メルロがいなくなった日から、頻繁に携帯電話を見ているのをAは知っているから。




『・・・分かりました』


それだけ短く返すと、中也も仕事に向かった。



メルロの時とやる仕事は変わらない。



そのまま慣れた手つきで仕事を始め、午前のうちに書類を終わらせてしまった。




書類は各部署に届けるのだが、Aのことを知る人間は少ない。


先日のように襲われたら困るため、届けることは難しい。




『・・・姐さまの部屋なら・・・!』




メルロとして中也の携帯に存在する以上、マフィアの建物の構造は理解していた。



ひとりでも尾崎の部屋までならば行くことは可能である。


思い立ったが吉日。



彼女は書類を片手に部屋を出て、慎重に部屋まで行った。

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青鯖。(プロフ) - 出雲さん» 全然大丈夫ですよ!有難うございます! (2018年1月10日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» お返事遅くなってしまいすいません!ぜひ青鯖。さんの小説に載せさせていただきたいです! (2018年1月10日 18時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 出雲さん» はい!勿論です!!私、イラスト集を営んでいるのですが、そちらに載せる許可を貰いたいのですが…。 (2018年1月9日 20時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» イラストありがとうございます!!こちら小説に載せさせていただいても良いですか??? (2018年1月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 藍波さんhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/9/c/7/9c72c58a63b60c2ba67c24aa0627d1fa.05.jpg 電脳少女メルロhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/e/4/d/e4de4ba906237036327236814a8558b3.06.jpg出来ましたー!画質とかあんま良くないかも知れません…! (2018年1月9日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:出雲 | 作成日時:2017年11月3日 18時

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