データ11 ページ12
姐さまと別れて歩くと、見覚えのある部屋に着く。
4年前・・・まだAが情報屋として生きていた頃に使った部屋だ。
中「ここだろ。手前の仕事部屋」
『はい。何だか懐かしいです』
中に入るとパソコンが3台デスクに並べてある。
3台とも最新のもの。デスクは依然と変わらない。
パソコンは前に使っていたモノのデータをそのまま引き継いでいるようで、機能は最新だが、中身のデータは古いものもある。
中「俺の執務室は上の階。階段登ってすぐんの部屋だ。不都合があれば電話しろ。でなけりゃ来ても構わねぇから」
・・・電話に出ないことなんてないでしょう?
と、心の中で呟く。
メルロがいなくなった日から、頻繁に携帯電話を見ているのをAは知っているから。
『・・・分かりました』
それだけ短く返すと、中也も仕事に向かった。
メルロの時とやる仕事は変わらない。
そのまま慣れた手つきで仕事を始め、午前のうちに書類を終わらせてしまった。
書類は各部署に届けるのだが、Aのことを知る人間は少ない。
先日のように襲われたら困るため、届けることは難しい。
『・・・姐さまの部屋なら・・・!』
メルロとして中也の携帯に存在する以上、マフィアの建物の構造は理解していた。
ひとりでも尾崎の部屋までならば行くことは可能である。
思い立ったが吉日。
彼女は書類を片手に部屋を出て、慎重に部屋まで行った。
293人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青鯖。(プロフ) - 出雲さん» 全然大丈夫ですよ!有難うございます! (2018年1月10日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» お返事遅くなってしまいすいません!ぜひ青鯖。さんの小説に載せさせていただきたいです! (2018年1月10日 18時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 出雲さん» はい!勿論です!!私、イラスト集を営んでいるのですが、そちらに載せる許可を貰いたいのですが…。 (2018年1月9日 20時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» イラストありがとうございます!!こちら小説に載せさせていただいても良いですか??? (2018年1月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 藍波さんhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/9/c/7/9c72c58a63b60c2ba67c24aa0627d1fa.05.jpg 電脳少女メルロhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/e/4/d/e4de4ba906237036327236814a8558b3.06.jpg出来ましたー!画質とかあんま良くないかも知れません…! (2018年1月9日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:出雲 | 作成日時:2017年11月3日 18時