二十四話 ページ6
暫くして、再不斬は生きているとカカシ先生は言い出した
「やっぱり...」
カカシ「ちょっユキト、知ってたの?!」
「まぁ...俺が殺った切り傷は浅かったですし...少年が投げた針だって仮死状態にする為の刺し方でしたし」
慌てる先生に俺は冷静に返した
それから話は進んでいき、俺達は修行することになった
すると、タズナさんの孫のイナリと言う男の子が帰ってきた
タズナ「おぉ!イナリ!何処に行ってたんじゃ?!」
イナリ「おかえりじいちゃん」
そう言うとイナリ君は俺達を見ては口を開いた
イナリ「母ちゃん。此奴ら死ぬよ？ガトー達に歯向かって勝てるわけないんだ」
ナルト「よく聞けぇー!俺は将来火影と言うすごい忍者になるスーパーヒーローになる男だぞ!!」
イナリ「フッヒーローなんて馬鹿みたい。そんなのいるわけないじゃん。死にたくないなら早く帰った方がいいよ」
挑発気味にイナリ君が返事を返してきたので、ナルトは怒って身を乗り出そうとする
「まぁまぁ、ナルト落ち着きなって」
俺は苦笑いを浮かべつつナルトをとめた
カカシ「ところでユキト、いま聞くがあの眼はなんなんだ？」
「...この眼は...琥珀眼と言って名前の通り琥珀色の瞳で人工的に作り出された義眼なんです...俺は生まれ付き特別な体質なので欲しがる輩は沢山いました」
そっと左目に触れながら、俺は言葉を並べていく
「父さんと母さんがいなくなって...俺は三代目火影のヒルゼン様に預かられる筈だった...でも俺の身柄は良くない研究者達に渡ってしまった」
「...そして有りと有らゆるものを試されたあと最後に琥珀眼を移植されていました」
「俺は自分が知らない間にその力を使い研究者達を八つ裂きにしていました...そこに駆け付けた三代目が俺をとめてくれました...そして俺は三代目に引き取られたと言う訳です」
...あぁ...自分の過去の話してるだけなのに
胸が痛いし、涙が出てくるよ
滲み出る涙を堪えながら、俺は拳を握り締めた
ナルト「なんで...そのことを俺に教えてくれなかったんだよ...なぁなんでだよ?!」
黙り込む俺に痺れを切らしたのか、ナルトに胸ぐらを掴まれた
「...ナルトに迷惑を掛けたくなかったから」
そう呟くと同時に俺の目からは一筋の涙が流れた
ナルト「それは迷惑なんかじゃねぇだろ!!」
カカシ「やめろナルト!!ユキトは意地悪でお前に教えなかったんじゃないだろ？」
声を荒上げるナルトに先生が止めに入るようにして声を上げた
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作者名：つばさ | 作成日時：2017年12月23日 19時
