三十話 ページ12
「...ん.........?」
俺は目をうっすら開けた
すると天井とナルトの顔が見えた
「おはよう...ナルト」
上半身を起こし笑いかけるとナルトは泣き出したが少し怒っているようだった
ナルト「馬鹿ユキト!!無茶ばっかりしやがって!!人の気も知らないで、ユキトは大馬鹿だってばよ!!」
「ごめん、ごめん。俺は自分が思っている以上に馬鹿だからさ」
俺は笑って返すと、ナルトは抱き着いてきた
ナルト「...馬鹿...ユキトの大馬鹿...俺に心配かけた上に大事なことを隠してたなんて...許さないってばよ!!」
「はいはい....ごめんな...ナルト」
心配掛けすぎちゃったな...でもやっぱり...本当に良かった
ナルトが無事でいてくれて、何より...
「有難う...俺のことを受け入れてくれて」
それが何より嬉しかったんだ
俺はナルトの頭をクシャクシャと掻き回した
次の日の朝、俺の傷もスッカリ治った
....九喇嘛のおかげだな...またしっかり礼を言わないとな
タズナ「おかげで橋は超無事に完成したが超悲しくなるのぉ」
カカシ「お世話になりました」
「有難う御座いました」
そう言う先生に続き俺も礼を言った
イナリ「ユキトの姉ちゃん!!俺さ!ユキトの姉ちゃんみたいにみんなを守れるように強くなるから!!」
「うん、頑張ってイナリ君」
俺はイナリ君の頭を撫でた
イナリ「うん!!俺、頑張る!!」
そう言いイナリ君は俺に抱き着いてきた
それが微笑ましくて頬を緩ませていると、ナルトが声を荒らげてきた
ナルト「あぁイナリ?!ユキトから離れろってばよ!!」
無理矢理引き剥がし、ナルトとイナリ君は言い合いをしていた
俺は苦笑いを浮かべていると、肩を叩かれたので振り返った
ふにっ
振り返ると頬に人差し指を当てられた
ハク「引っ掛かりましたね、ユキトさん」
「ハク?!」
俺は思わず声を荒らげてしまった
ハク「僕は貴方に惚れてしまった模様です、覚悟しておいてくださいね」
するとハクは俺の両手を握りそう言って微笑み去っていった
「えっ?!なにが?!惚れたってどう言うこと?!覚悟しておいてってなにを?!」
俺は訳が分からず戸惑っていた
暫くして先生が隣に来て
カカシ「...これが恋敵って奴か」
そう呟いた
「先生?!それはどう言うことですか?!」
カカシ「んー...内緒」
先生に問い掛けたが、先生は曖昧にしか返してくれなかった
そして俺は頭が混乱するだけではなく、胸がモヤモヤして初めての感覚に悩まされた
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作者名:つばさ | 作成日時:2017年12月23日 19時