兵長の憧れ。

３１話 ページ31

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リヴァイside

「あ、そうだリヴァイ」

「何？」

「伝え忘れていたが…明後日は、壁外調査だ。リヴァイも行くからな。」

「うん、そっか！て、えぇ？！」



…
俺が立体機動装置適性検査をクリアしてから３ヶ月たった。
今では、普通の兵士に混ざって訓練できるレベルになった。

今日のAのビックリ発言。

俺はアンカーを３０m先の樹に撃つ

パシュッ

体が重力に逆らって、飛んでいく。
俺は右のアンカーを引き抜くと、立てそうな枝のある樹に撃つ

そのまま枝に着地する

「ハァ…伝えてよ…
　しかも、明後日って…」

うつむく。

壁外調査は『あ、そうだ』のレベルじゃないと思うのに…


気がつくと、右手が小刻みに震えていた

俺は左手で右手を抑える

「怖くない…怖くない…大丈夫だから…」

グッ、と左手に力をこめる

「こんなの…すぐ収まるっ！！」

震えは少し落ち着いた気がする

正直、怖い。

だけど、調査兵団に所属させてもらった以上、
そんなことは言ってられない。


「よぉっし！」

俺は恐怖心を紛らわすように、自分の頬を叩いた
こうしないと、心が恐怖に屈しそうなのだ

俺はアンカーを撃つと、勢いよく巨人像に向かっていった





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