兵長の憧れ。

１１話 ページ11

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リヴァイside

「着いたぞ。」
Aの声で顔を上げる。
そこは…

「…お、お城…？」
城をモチーフにした、豪華な造りの巨大な建築物があった
「フフ…んなわけあるか、アホ」

Aは俺の手を引いたまま、建物に入っていく

カランカラン

「いらっしゃいませー」
そこは、洋服屋だった
「あのー、このガキに似合う服、探してほしいんだけど…」

俺はギョッとした
「はぁ？！ちょ、Aなんで？！俺、服とかいらないし！！」
「ざけんな。そのボロボロでよく言うな」

俺は自分の姿を見て確認した
「確かに…」
セーターはほつれまくってるし、ズボンだって膝が破けている。
なにより、裸足だ。

「というわけだ。いってこい。お願いします」
「じゃぁいきましょ、ボク♪」
やけに上機嫌な店員が俺の手を引いていった

「あ、そうだ。」
Aはこっちに向かって歩いてきた
「今から、ちょっと抜けるからな。１時間後には戻ってくるから。」
「はぁ？！ヒドくね？！」

Aはグシャグシャと俺の頭をなでると、フッと微笑み出て行ってしまった

…というか、俺は人に見られるのが好きではない
さらに、『似合ってるよ★ミ』なんて言われたら目のやり場がない。

…俺は振り返って店員の顔を確認する…
予想通りノリノリだった
これは遊ばれる…
「じゃあ、始めましょ♪」

「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」

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