人間を愛した喰種は優しすぎました【東京喰種&黒バス】

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金木サイド


錦「なんか今日、A遅くねーか？」


錦さんの一言に、みんなが反応する。

うん、確かに、いつもより少し遅いなー。

また迎えに行こうかな。


錦「んじゃ、俺迎えに行く」

金「え⁈」


僕はつい、錦さんの言葉に声をあげた。

いやだって、僕も行きたいし！


錦「あ？金木は前言ったろ、だから俺が行く」


いやだよ⁉僕も行きたいよ⁉


金「ぼ、僕も行く！」

錦「はあぁ？」


なんでそんな反応なの⁈

いいじゃん⁉僕も行く⁉

すると錦さんは諦めたかのように
溜め息をつき、ドアの方に歩き出した。


金「え、ちょ・・・」

錦「Aんとこ行くんだろ。さっさとしろ」


一度立ち止まった錦さんは、再び歩き出す。

僕も錦さんを、少し早足で追った。



緑間サイド


緑「まさか本当に来るとはな」

黒「なにされるか、予想できないんですか？」

赤「君は弄られるのが好きなんだろう？」


俺らは、屋上にいる。

赤司がAを、呼び出した。

だから今、俺らの足の下にはAがいる。

みんなでAを踏みつけている。


『っごめんなさ・・・お願い』


Aは泣いていた。

でも、その口角は、ほんの少し上がっていた。


桃「きもちわるい」


桃井も蹴りはしないが、
ずっとAを、睨んでいた。


((バンッ！


屋上のドアが勢いよく開いた。

そこには、大学生ぐらいの男がいた。


錦.金「「A⁉／ちゃん⁉」」


なんだ、Aの知り合いか。

なんでこんなところにいるのだよ。


紫「邪魔すんなよケ〜ワ〜イ」


紫原が言うと、男二人は髪がブワッと逆立った。


錦「クッソがあああああああ⁉」


茶髪の男は、狂ったように襲いかかってきた。

ちなみに白髪のほうは顔を俯かせ、何かを落ち着かせようと腕をだいて肩を揺らしていた。

そして茶髪が俺の目の前に来て、拳を構えた。

ヤバい、あたr


『やめて⁉』


急なAの、
悲鳴に近い声に、茶髪は動きを止めた。


『大丈夫、大丈夫・・・ほら、僕は元気だよ』


Aは、へらっと笑った。

その瞬間、二人の目に涙が溜まる。

なんで、なんでそんな風に笑うんだ。

なんでそんな、綺麗に笑うんだ、Aは。

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