十四項 ページ15
「メガネちゃーん!」
「この本達ってどの辺だったっけー?」
「えぇと、料理に関する本なので、本棚に8番って書いてある所ですね。」
「私に聞く前に本の背表紙を見てください。」
「本の背表紙には、その本が迷子にならないようにちゃんとあるべき所が書かれているんです。」
「……って、前にちゃんと教えたじゃないですか。」
「えー、そうだっけ?」
「う〜ん、そんな気もする。」
「ごめん、忘れちゃった☆」
「いい加減、覚えてください。」
「貴方にこの説明するの、もう何度目だと思ってるんですか。」
「二回目?」
「五回目です。」
本が好きってわけでも、図書室が好きってわけでもなさそうなのに、
一週間のうち、
授業終わりの数分でも、閉館ギリギリでも彼は来る。
本の場所の見方は覚えないのに、
躾けられた忠犬のようにそれだけは忘れない。
変な人。
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にじまつ(プロフ) - ほたるさん» ありがとうございます!かっこよく書けていたならよかったです!ほっとしました…! (2020年4月29日 15時) (レス) id: a21d7afc04 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - スバルくんカッコイイです!!素敵なお話をどうもありがとうございました!! (2020年4月29日 3時) (レス) id: 81bc551826 (このIDを非表示/違反報告)
にじまつ(プロフ) - 髪様さん» ありがとうございます!こんな青春が憧れなんです…! (2020年4月27日 9時) (レス) id: a21d7afc04 (このIDを非表示/違反報告)
髪様 - 綺麗な話ですねえ、アオハルだわあ (2020年4月26日 23時) (レス) id: a311e75dfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじまつ | 作成日時:2020年4月26日 12時