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06.桃太郎 ページ6

桃太郎「ただいま戻りました」

白澤「おかえり」

A「おかえりなさい」

桃太郎「お客さんですか?」

白澤「新しく僕の弟子になったAちゃん」

桃太郎「はぁ!?」

白澤「Aちゃんの兄弟子になる桃タロー君だよ」

A「よろしくお願いします」

Aさんが手を出して近づいてくるから、握手だと思ったのに

桃太郎「ちょっ!?…なんで服を脱がすんですか!!?」

A「へそがある…桃から生まれた動植物のクセに、どこまで哺乳類の真似事をしているんだ?」

桃太郎「………は?」

白澤「Aちゃんはそっちの話しか知らないのかな?
本当は桃を食べた翁と媼が若返って、ハッスルしてできたのが桃タロー君だよ。
だから桃タロー君は普通の人間」

A「ここに来て…初めて凡人に会った…」

Aさんのテンションが申し訳ないぐらいガタ落ちする

桃太郎「なんか…すみません」

A「いいよ。正常があるからこそ異常が引き立つんだから」

桃太郎「じゃぁ俺は白澤様とAさんを引き立てているんですね」

A「なんでそこに私まで入るんですか?」

白澤・桃太郎「…え?(自覚が…無い…だと?)」

A「そんな事よりも、いつになったら仕事をするんですか?」

白澤「僕はさっきからずっと仕事をしているよ?」

A「乾燥した葉っぱいじってるだけじゃないですか」

白澤「それが漢方だからね」

A「試験管使ったり、ピペット使ったりは?」

白澤「そんな事しないよ」

A「大分遅れてるんですね。じゃぁ私の研究も薬品作りもできないじゃないですか」

桃太郎「Aさんは何者なんですか?」

白澤「科学者で、製薬会社の研究室にいたんだって」

桃太郎「今までどんな薬品を作ってきたんですか?」

A「人用だと若返るとか、性別が変わるとか、中身が入れ替わるとか。
動物用に、擬人化するのも作ったし…まぁ色々」

桃太郎「そんなものが本当にあるんですか?」

A「私の研究に不可能と失敗と言う言葉は無い。
若返りの薬を作った時に、とある細胞をたまたま完成させてしまった天才だよ?」

桃太郎「それを小保方さんに教えてあげて下さいよ」

A「人の研究に興味はないし、口出しはしない。
あと、人の為に何かを作り出そうとするのは研究じゃない。
興奮を抑えきれずに作り上げた結果、それが研究だっただけだよ。
…その過程でどんな被害が出たとしてもね」

Aさんは立派な異端児のようです
2014.8.6

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , ハンジ? , アニ   
作品ジャンル:ギャグ
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月5日 15時

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