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43.意味ある行為 ページ43

桃太郎「なんで鬼灯様を敵に回すんですか?」

A「そんなつもりはないですよ。私が意味もなく幼児にしたり、身体を入れ替えたとでも?」

桃太郎「俺が頼んだからやったんじゃなかったんですか?」

A「頼まれなくても私はするつもりでした」

桃太郎「何がしたかったんですか?」

A「子供って可愛いよね。無邪気で、か弱くて、守らないといけない。
子供達自身にはその自覚は無い。でも空虚感はあるから親に愛情を求める。
鬼灯様も白澤様も親がいない。愛されたことが無い。
だから私が親代わりに子育てをしてみたんだけど」

桃太郎「Aさんが家事全般出来るのって…」

閻魔「現世でも犯罪者の被験体に同じことをしてたからね」

A「最初は苦労しましたよ。
針は身体に刺すものだって概念があったので、無意識のうちにボディーステッチしてました」

桃太郎「身体に縫い込むとかやめて下さいよ!!指先に刺す程度で留めて下さいよ!?」

A「ごめんなさい。私痛覚鈍いから」

桃太郎「…で、身体を入れ替えたのは?」

A「人を嫌って生きて行く人生程、悲しいものはありませんよ。
人間関係には"好き"か"普通"か"知らない"以外必要ないんです。
人それぞれ短所もありますが、その穴をも埋める長所が必ずあるはずなんです。
一方的に嫌う理由も、嫌われる理由もあっていいはずがない。
もっと多面的に人を見て、知って、好く理由を見つけて欲しかったんです」

桃太郎「だからベルゼブブ様だけ先に戻したんですね」

A「はい。白澤様も気づくのは早かったんですけどね。
鬼灯様は最後まで気づいてもらえず残念でした…」

閻魔「Aちゃんは悪い子じゃないんだよ。
皆の事をよく見てるし、人の為に何とかしてあげたいと思う気持ちが強いんだ。
でも気になるのが、最初に僕に切りかかって脅したのはなんでなの?」

A「科学者の思想は危険だと刷り込みたかったんです。
ホイホイついて行ってはいけませんよ?危ない奴らなんだから」

一子「でもAさんは悪い人に見えなかった」

閻魔「性格が出てたんだろうね」

A「嬉しい様な嬉しくないような…」

二子「私Aさん大好き」

A「ありがとう。私も皆の事が大好きですよ。
でも、私は鬼灯様とは仲直り出来ずにお別れですね」

目を覚ました鬼灯様が金棒を持って目の前に立っていた
2014.10.7

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , ハンジ? , アニ   
作品ジャンル:ギャグ
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月5日 15時

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