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37.拷問と科学者 ページ37

A「あ〜あ。腕から骨が出ちゃった。これは痛い」

一子「コレCG?すごいリアル」

A「リアルです。だって実写ですから」

二子「この人痛くないの?」

A「精神があるからこその痛みですから。
精神がぶっ飛んでて、肉体しかそこになければそれほど痛くないんじゃないですか?」

一子「この人の精神はどこに行っちゃったの?」

二子「なんで無いって言えるの?」

A「だって、ここで拷問を受けているのは私の肉体ですからね。
精神はここにあるから全く痛くないですよ」

一子「…え?」

二子「…何で?」

A「私はまだ完全には死んでないからですかね?
長い臨死体験をしていて、帰るタイミングがわからない…みたいな?」

一子「Aさん行かないで!!」

二子「あんなひどい所に行っちゃやだ!!」

A「大丈夫。死んだらまた会えますよ。ちょっと刺激が強すぎましたかね?
食堂でベヨネッタやってて下さい。私も後で行きますから」

一子・二子「…はい…」

閻魔「ベヨネッタも拷問系ゲームだよね?話題をそらそうとは思わないの?」

A「9月20日にベヨネッタ2が出たばかりなんです。
より美しくなった姐さんを見たいじゃないですか。
ところで、私はいつになったら現世に帰るんですか?」

閻魔「ワシにはわからないけど、もうそろそろなんじゃないかな?」

A「そうですか…ところで、拷問している側の科学者に見覚えがあるのは気のせいですか?」

閻魔「あぁ。それならAちゃんの被験体だった人達だよ」

A「はい?何でまた科学者になろうとしたんですか?」

閻魔「非行に走って犯罪者になったけどAちゃんに助けられて改心したんだって。
だからAちゃんに恩返しできるように、頑張って科学者になったみたいだよ」

A「まさか私が被験体になってるなんて思ってなかったんでしょうね」

閻魔「だろうね。だからこの子たちは泣きながら拷問しているんだろうね」

A「…閻魔様もう一つ聞いてもいいですか?」

閻魔「いいよ。何?」

A「私はいつになったら死ねるんですか?閻魔様には寿命とか見えないんですか?」

閻魔「残念ながらワシにはわからないよ。そもそも君が死ねないのは…」

A「つもり積もった薬の副作用ですよね。わかってます…」

閻魔「Aちゃんが犯罪者なら迎えに行って楽にしてあげられたのに…ごめんね」
2014.10.2

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , ハンジ? , アニ   
作品ジャンル:ギャグ
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月5日 15時

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