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04.閻魔大王 ページ4

A「すっごいデカい人!!鬼灯様!!あれは巨人ですか?」

鬼灯「いいえ。あれはただ図体がデカい、働かない、ろくでなしの、私の上司の閻魔原人です」

閻魔「それってちょっと言い過ぎじゃない?」

A「閻魔原人ってなんですか?未発見の古代生物ですか?」

鬼灯「はい」

閻魔「ちょっと」

A「解剖とかしてみてもいいですか?」

鬼灯「はい。いいですよ」

閻魔「鬼灯君も悪ノリが過ぎるよ?」

Aさんを拘束していた鎖を取ると、どこからともなくメスを取り出し

まるで瞬歩でも使ったかのような速さで動き、気付けば閻魔大王に馬乗りになっていた

閻魔「鬼灯君!!この子目がいっちゃってるよ!!早く止めないと…ギャァァァァァ」

閻魔でも死なれたら困るので、一応Aさんを止めに入る

鬼灯「どうして身体から切り開いていかなかったんですか?」

A「身体なんか変わらないのは見ればわかるじゃないですか。
人類の進化で最も大きな変化が見られたのは、頭の骨格と脳じゃないですか」

鬼灯「だから頭から切りかかったんですか」

A「はい。でも私もうかつでした…」

鬼灯「どうしたんですか?」

A「どうして電気ドリルを持ち歩いていなかったんでしょう…」

鬼灯「頭蓋骨なら私が割って差し上げますよ」

A「本当に!?」

閻魔「コラ!!ワシを差し置いて二人で怖い事考えてなくていいから!!…と言うか…その子は誰?」

鬼灯「門で迷子になっていた亡者のAさんです。
名簿に名前が無いんですが、天国行きとも考えられないので連れてきました」

閻魔「確かに…天国から苦情が殺到するところだったよ」

鬼灯「Aさんは生前どんな人だったんですか?」

A「製薬会社の研究室に務めている科学者ですよ」

閻魔「なら薬とか漢方とか詳しいんだ」

A「まぁ…専門分野外ですけど」

鬼灯「なら、桃源郷にAさんを送り込んでやりましょうか」

閻魔「白澤君も現代の薬学を学べていいかもね」

A「そこに変わった生き物はいますか?」

鬼灯「はい。架空の動物が実在します」

A「色々してもいいですか?」

鬼灯「何なら殺してしまっても構いませんよ」

閻魔「大丈夫なの?Aちゃんに冗談は通じないよ?」

A「うわぁ〜 楽しみだなぁ〜」

好奇心にあふれ、目を輝かせているAさん

鬼灯「第三者として見ている分には可愛いからいいんです」
2014.8.5

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , ハンジ? , アニ   
作品ジャンル:ギャグ
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作者名:辰巳 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2014年8月5日 15時

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