26.稼働率 ページ26
桃太郎「Aさんはまだ寝ないんですか？」
A「私はまだやりたいことがあるから。
気にせず寝ていいですよ」
桃太郎「おやすみなさい」
A「おやすみ」
翌朝
A「おはよう」
桃太郎「あれ？もぅ起きてたんですか？」
A「うん」
桃太郎「気になってたんですけど…Aさんはどこで寝てるんですか？」
A「薬壺の中。
あの暗くて狭い所がいい」
白澤「またそうやって平気で嘘をつく」
桃太郎「嘘なんですか!!?」
A「うん」
桃太郎「気持ち良いぐらいあっさりと認めるな」
A「私は暗所恐怖症の閉所恐怖症だよ。
唯一の弱点だから覚えておくといい」
桃太郎「それもどうなんだか…」
白澤「暗所恐怖症はきっと本当だよ。
おかげで今月の電気代がとんでもない事になってる」
桃太郎「どれどれ…って！えぇ!!これっていつもの2倍じゃないですか!?」
白澤「Aちゃんもやりたいことがあるのはわかるけど、いい加減寝てくれないかな？」
A「だが断る」
桃太郎「え？Aさんって寝てないんですか？」
白澤「たまに腕と足を組んでうつむいてるでしょ？
あれがAちゃんの睡眠時間」
桃太郎「あ〜あれですか。
って、10〜15分しかないじゃないですか!?」
A「眠いと思った時にそれだけ眠れれば十分です。
人には身体は休んでても脳は活動しているレム睡眠と
脳も体も休んでいるノンレム睡眠があるんです。
それぞれ約90分のサイクルですが、レム睡眠がとれなくても、ノンレム睡眠がとれれば十分なんです」
桃太郎「眠くならないんですか？」
白澤「授業中の居眠りで満足感が得られたこと無い？」
桃太郎「寺子屋しかなかった時代だから、そんな経験は無いですけど」
A「あぁ。だから桃太郎さんは馬鹿なのか」
桃太郎「馬鹿ってストレートに言うな!?
…そりゃあAさんみたいに勉強熱心にはなれませんけど…」
A「じゃぁ私が勉強を教えてあげようか？
人は脳の10％しか使ってないらしいし、100％まで引き出してあげるよ」
桃太郎「知恵熱が出そうなんで遠慮します」
白澤「知恵熱どころか、メルトダウンするんじゃない？」
2014.9.5
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：辰巳 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時：2014年8月5日 15時
