トリップ【おそ松さん】

第零話〜孤独な赤悪魔〜 ページ34

俺はね、戦うのが嫌い


何かを争って競うのも嫌い


だって、一位とか勝った奴は嬉しいけど負けた奴はかわいそうじゃん


負けた奴を踏み台にして勝った奴も惨めでかわいそうじゃん

そう皆には言ってるの、だから目を付けられることが多くてな

よく、上位の悪魔に目を付けられて攻撃とか奇襲されるの

追い返したり嫌だけど戦ってたらいつの間にか強くなってた

俺は“強い„が嫌いな言葉トップ5内に入る

だって、強いってことは周りと違うってことじゃん






でも、俺さ？
先輩の悪魔追い返しただけで悪いこと何もやってないよ？

なのに、なんで人間って悪魔のこと忌み嫌うの？
なんで、石とか投げてくるの？
なんで、羽とか千切ってくんの？
なんで、暴力をふるうの？

分からない…分からないんだよ…

俺は、人間と仲良くしたいとは思わない

だって、あいつら争いが好きな奴等の塊じゃんか

でも、嫌いにはなれない








俺はある日、教会に行った

そこには、
クソ痛い神父と
闇オーラが凄いシスター(？)と
いかにもﾄﾞﾗｧｧｧｧｧｲﾓﾝｽﾀｰな聖歌隊がいた


神父は、俺のことに直ぐに気がついた


神父「あああああ、悪魔！？な、なぜ！？
結界を張ったはずなんだが！？」


やっぱ…嫌いだよな…悪魔なんか…こいつらの職業上でも…普通にでも…

悪魔を追い払わなければ神が怒りこいつらに刑が降るだろう…

俺も…悪魔だって…神に祈り位捧げたいとか思っただけなのになぁ…

ま、別にいっか…もう慣れたし…

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