私は鳥の目コンビに挟まれて過ごしています！！最終回【黒子のバスケ】

▼・同居生活その２６ ページ6

ピイピイと、鳥が鳴き始め
とうとうこの時間が来てしまったと朝日を見て
段々と気分が下がってゆく。

パジャマから着替えてリビングに出ると
インターホンが鳴ったぼーっとしているうちにお父さん達が家に来てしまった

お母さん「A、迎えに来たわよ」


__言われて改めて気づいた。
今日はもうお見合いの日なのだ。
やっぱり来てほしくなかった……。
振り切っているつもりだったが何処か心の中に
後悔や二人と過ごしたいという思いがあった。


『……じゃあ、ね。二人とも、……ばいばい』

二人に向かって別れを告げる。
もしも……、もしもこれが二人と会える最後の時間だとしたら
最後は笑顔で居たい。泣いた顔なんかよりも笑顔でいたいと思ってた。
二人の顔を見ると泣きそうで、俯いていた。








そして車が出発した。


お見合いまでに着々と着付けやらヘアメイクやら何やらと
慌ただしかった。でも、やっぱり頭の中に残るのは
あの二人と過ごした日々だった。
嫌だ。俊と、和成と離れたくない。
でも……その思いを心の中にしまって
お見合いの部へと移動した。



『……失礼します』

部屋に入ると私は見覚えの人物と目が合い、驚きその場で立ち止まった。
相手と目が合い、やはり彼を目を見開いた。
鮮やかな明るい赤の髪。



「……！君は、遊園地で会った」

彼も驚きと何処か興味を示したのか
此方を振り向いた。
すると、お父さんは安堵の様子を浮かべ
にこりと微笑むと彼の両親に頭を下げて私の隣に佇んだ。

「なんだ、知り合いなのかい？」

「彼は、赤司征十朗君。君のお見合いの相手だ」

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