【FAIRY TAIL】狂おしいほどに

いつも君の事ばかり ページ7

_____ざあっ

「帰ってきたんだって」

「なんの話だ」

「7年前に失踪した妖精の尻尾の主要メンバー。」

「興味ないな。」

「嘘をつくなよローグ。

あれほど憧れたナツさんだぜ？」

「興味ないな。」

「実際、懐かしいよなー。

7年前って言ったら俺ら、こーんな小さかったんだぜ？

あ？ああ、おまえはガジルさん派だったか。

怖かったよなー、ガジルさん」

「過去を引きずるな、スティング。

俺たちの行く道に奴らは居なかった。

そしてAも」

そう言ってローグは眼下を見下ろす。

したにはゴロゴロと広がる闇ギルドの屍たち。

「また派手にやりましたね〜スティング君。」

「ケロッ」

その声に俺も眼下に目線をやる。

「どーこ行ってたんだよ、レクター、フロッシュ」

「いーえ？ちょっと偵察的な？

いやー、これなら火竜や鉄竜、天竜にだって負けませんね！

いやー、実に頼もしい！ハイ！

Aさんも必ずスティング君の下へ戻ってきますよ！」

「フローもそーぉもう」

「だろ？おれはもう、あいつを離さねぇ。

そう決めた。

今の俺なら絶対にナツさんにも勝てる気がするんだ。」

「えぇ、もちろんですよ、ハイ！」

「今度勝負しに行かね？ローグ」

「興味ないな。

それに、おまえはAに会いたいだけだろ。」

「フローもそーぉもう」

「んなっバカっ！ちげぇよ！！！

俺はただナツさんと......！」

「あー、わかったわかった。

どうせ大魔闘演武に出るとかいう噂あっただろ。

それまで待て。」

「そうですよ、スティング君！

急がば回れですよ！

きっと今のスティング君を見れば

Aさんだって惚れ直しますよ、ハイ！」

「フローもAに会いたいー」

(わかってる、そんなことはわかってんだよ。

けど、本当にあいつが帰って来たのかこの目で

ちゃんと確かめねーと落ち着かねぇだよ。)

最近出ているあの噂が本当かどうかは、未だにわからない。

しかし、日に日に増える信憑性の高い情報たち。

早く確かめたい。

しっかりと自分の目で。

だけど今はまだ時期じゃない。

はち切れる寸前の気持ちを無理やり押し込め返事をする。

「ああ、わかったよ。」

そう言って見上げた空はあの日と同じ高く青い空だった。









(A、早く俺を安心させてくれ。

おまえは今どこで、何を思ってるんだ。

俺はいつもいつもこんなにもおまえの事

ばっかり考えてるっていうのによ。)

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