カボチャとウェンディ ページ26
____ガチャ
「よう、差し入れに来たぜ」
「いよいよ明日だね！」
扉が開く音に入口を見る。
するとエルフマンとリサーナが差し入れを両手に抱え、立っていた。
「おまえらも大魔闘演武を見学するのか？」
「ああ。本当は俺も出てリサーナや姉ちゃんに
良いとこ見せたかったが、諦めんのも男！！」
ナツの問いにエルフマンが少し悔しそうに答える。
「ちょうど良かった。
一つ、頼まれてくれないか？」
「なに？」
「実は、ウェンディがまだ宿に帰ってなくてな」
「俺たちは12時になるまで動かねぇ方が良さそうだし」
「12時に何かあるの？」
「よくわからねぇけど、12時にここに居ろってルールが」
グレイがそう言いかけた時にはもう遅く、
時計の針は12時を指しゴーンゴーンと鐘が鳴り響く。
「…とか言ってるうちに12時か。」
「一体、何があるんだ」
『大ー魔闘演武にお集まりのギルドの皆さーん、
おはようございまーす』
鐘が鳴り止み突如外から拡声器のようなものを通して声が聞こえてくる。
「なんだあれ！？でけぇ！」
「立体映像ね」
外に出るとカボチャの着ぐるみのような人形が立体映像として映し出されていた。
『これより、参加チーム113を八つに絞るための予選を開始しまーす』
「予選だと！？」
「聞いてないぞ！」
(113ってフィオーレ中のギルドをかき集めた数にしても多すぎない？)
『ま〜いとし参加ギルドは増えて〜♪
内容が薄くなってくー、との指摘をいただきー、
今年は本戦を八チームのみで行うことになりました〜☆
予選のルールは、簡単。』
そうカボチャが話した途端宿が変形しだした。
見ると他の宿も幾つか同じように変形し、突き出している。
『これからみなさんには競争をしてもらいます！
ゴールは本戦会場ドムス・フラウ。
先着八チームの本戦出場となります！』
そう話すカボチャを他所に、みるみるうちに宙に道が出来ていく。
「ここを進めということか」
『魔法の使用は自由。制限は、ありません。
早くゴールした上位八チームのみ、予選突破となります。
ただし？5人全員揃ってゴールしないと失格♡
それと〜、迷宮で命を落としても責任は取りませんので。』
(なんでもありってことね)
夜空を見上げると大きな塊が宙に浮いている。
(スティングたちはきっとこの予選も通過する。
でも、優勝は渡さない)
そして拳を小さく握る。
『大ー魔闘演武予選、空中迷宮……
開始〜〜〜！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 390人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
秘穏(プロフ) - とても面白いです！スティングの心情がなんか可愛らしくて、ついつい見守っている気分になります笑 あと隠密の回ですが、ラミアスケールだけ片仮名でしたが、漢字だと、「蛇姫の鱗」と書きます。 (2019年9月23日 11時) (
レス) id: 3c447ef1a9 (このIDを非表示/違反報告)
Da.Li(プロフ) - 大好きです。また更新してほしいです…気長に待ってます！ (2018年12月20日 19時) (レス) id: 9339fc5d80 (このIDを非表示/違反報告)
ZIN - 更新されてる!!楽しみに待ってます!! (2018年6月3日 21時) (レス) id: af655f0d36 (このIDを非表示/違反報告)
Pinky* - すっごいおもしろいです！！これからも頑張って下さい(*^O^*) (2018年1月15日 17時) (レス) id: e284ecfae9 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - あんずさん» わあああ(T_T)最近更新が滞っていたのですがそんなコメントいただけてとても嬉しいです（；＿；）プライベートが落ち着いたらまた更新しますのでもう少しお待ちください(T_T) (2015年12月31日 19時) (レス) id: 6c22e6ae36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あーちゃん | 作成日時：2015年8月28日 8時
