【FAIRY TAIL】狂おしいほどに

噂 ページ3

「スティング君、聞きました？

7年前に消えたはずの妖精の尻尾が帰ってきたって噂。」

得意げに話すレクターの言葉に耳を疑った。

(帰って、、、きた？)

どうせいつものレクターの早とちりかと思っていたが街はその噂で持ちきりだった。

だが、マグノリアから少し離れた俺たちの街までは確信を得られる情報はなく、

その噂が出て1ヶ月以上たった今でもまだ、誰1人として妖精の尻尾を目撃した奴は居ない。

何度噂に翻弄されたことか。
その度に期待し胸躍らされるが、結局ガセでなんの進展もないまま7年過ぎた。

(なんで今さら。

しかも今回の大魔闘演武に出るだぁ！？

未だ誰もその姿見てねぇってのに、

んなことあるわけねぇだろ！)

そう、否定しながらもこの時期に突如として浮上した噂にまたも心は踊らされる。

(あいつが俺の前から消えてもう8年にもなるってのによ。

毎回、こんな根も葉もない噂に振り回されていい加減俺も学習しろよな。

あいつはもう、戻ってこない。

2度と。









けど、けどよ、会いてぇよ。

会いてぇよ、A。









俺はまだ狂おしいほどにおまえを想ってる)

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