再会 ページ13
「見たかどうかは関係ない」
「要は、ドラゴンスレイヤーとしての資質の差」
「私が説明しましょう。
ナツ君などは、ドラゴンから滅竜魔法を授かった所謂第一世代と言われています。
お宅らのラクサス君や、六魔将軍のコブラ君は
竜のラクリマを身体に埋め込み、滅竜魔法を使う第二世代。
そしてスティング君とローグ君はあなたの様に本物のドラゴンを親に持ちつつ、
竜のラクリマを身体に埋め込む、ハイブリッドな第三世代!」
「第三世代!?」
「つまり最強のドラゴンスレイヤー!!」
「最強のドラゴンスレイヤーだと?」
「第一世代と第三世代ではその実力は雲泥の差。
お話にもなりませんよ」
(あっ!ナツ、ルーシィにハッピーも!
よーやく見えた!)
少しずつ前進してきた甲斐あって、漸く中央まで近づく。
すると、ナツやルーシィ、ハッピーの他にどこか見覚えのある2つの影。
この位置からではよく見えない。
しかし、私の予想が正しければあれわ......
「おまえたちも777年にドラゴンが居なくなったのか?」
「まあ、ある意味でわ」
「はっきり言ってやる、俺たちに滅竜魔法を教えたドラゴンは自らの手で始末した。
真のドラゴンスレイヤーとなるために」
「ドラゴンを、、、殺した!?」
「人間が.....ドラゴンを??」
「親を......殺したのか!!!」
______ドクンっ
「スティン....グ?」
どうにか人垣をかき分け、中央まで出る。
1番初めに目に入ったのは鮮やかな金髪の少年と綺麗な黒髪の少年。
それから青筋を額に浮かべたナツと立ち尽くすハッピーとルーシィ。
私は、知っている。
この少年たちを。
8年前にクエストへ出た時に初めて会ったのだ。
訳あって彼らの街には長く滞在していた。
そのためか、いつの間にか懐かれ特に金髪の少年は後を付いてくるようになっていた。
『Aっ!』
『なあA、ずっとこの街にいろよ!
俺がどんな敵からも護ってやるから!』
あのいつもキラキラと輝いていたブルーの瞳が今はこんなにも冷たい。
彼のこんな瞳は知らない。
こんな冷え切った瞳わ。
人違いかもしれないし、彼は私のことなんてもう忘れているかもしれない。
なのに、気が付いたら彼の名前を呼んでいた。
「A......?」
私の声に少年がこちらに視線を向けるなり、その目を大きく見開く。
「A!!!」
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秘穏(プロフ) - とても面白いです!スティングの心情がなんか可愛らしくて、ついつい見守っている気分になります笑 あと隠密の回ですが、ラミアスケールだけ片仮名でしたが、漢字だと、「蛇姫の鱗」と書きます。 (2019年9月23日 11時) (レス) id: 3c447ef1a9 (このIDを非表示/違反報告)
Da.Li(プロフ) - 大好きです。また更新してほしいです…気長に待ってます! (2018年12月20日 19時) (レス) id: 9339fc5d80 (このIDを非表示/違反報告)
ZIN - 更新されてる!!楽しみに待ってます!! (2018年6月3日 21時) (レス) id: af655f0d36 (このIDを非表示/違反報告)
Pinky* - すっごいおもしろいです!!これからも頑張って下さい(*^O^*) (2018年1月15日 17時) (レス) id: e284ecfae9 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - あんずさん» わあああ(T_T)最近更新が滞っていたのですがそんなコメントいただけてとても嬉しいです(;_;)プライベートが落ち着いたらまた更新しますのでもう少しお待ちください(T_T) (2015年12月31日 19時) (レス) id: 6c22e6ae36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2015年8月28日 8時