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まだ興奮してるけど。
お互いに当たってるけど。
でも、真剣に翔ちゃんを見ながら。
「翔、俺と結婚して。ずっと俺の側にいて」
翔ちゃんは笑顔で。
「うん。雅紀、俺と結婚して。ずっと俺の側にいて」
俺は凄く嬉しくて。
翔ちゃんも同じことを言ってくれたのが嬉しくて・・・。
「キス」
「え？」
「誓いの・・・キス」
こういう時の翔ちゃんて、可愛いよな。
いつもしてるキス、なのに。
神聖な感じがした。
「翔ちゃん」
翔ちゃんの唇が離れて寂しくて。
もう一度キスしようとしたけど。
翔ちゃんに拒まれた。
「誓いのキスは一回だけでいい」
俺はしたいのに。
多分、翔ちゃんだって。
このまま、襲ってしまおうか？
想像して俺は、それを打ち消す。
翔ちゃんが大事なんだ。
嫌われたくないし。
「雅紀、左手、出せ」
俺は言われるまま、左手を差し出す。
翔ちゃんはその手を取って。
「雅紀の指は長いから、な。これで許して？」
薬指に指輪をはめる動作をして。
「雅紀、ちょっと指広げて」
指を広げると。
「指輪の代わり」
「翔ちゃん！」
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2013年9月27日 21時
