第三十三話 ページ34
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阿伏兎side
嬢ちゃんの体調も船内を歩き回れるほど良くなったんだが、逆に
「あ、ごめっ…。」
「ごめん…。」
団長と嬢ちゃんの仲がおかしい事になった。
お互いがお互いを避けてるっつうか、嬢ちゃんは縮こまってるし、団長にいたってはそわそわしてるっつうか…。
まあ、結論から言うと見てらんねェ。
二人に何かあったのは確かだとは思うがなァ。
「おい、団長。嬢ちゃんと…。」
「それ以上言ったら殺すから。」
ええ、ええ。分かってましたよ。
団長が自分の事を話す野郎じゃないって事はな。
やっぱ、素直な嬢ちゃんに聞くのが一番か。これも副団長の務めなのかねェ。
「嬢ちゃん、団長と何かあったか。」
「……すみません。私からは何も言えないです。」
俺に向けた嬢ちゃんの背中は、思ったより弱々しかった。
春雨に来た頃は、色んなものを見る度にキラキラと目を輝かせてた嬢ちゃんが死んだ目をしてやがる。
「チッ。くそったれどもが。」
おじさんの話を聞こうとしねェガキ二人なんか知ったこっちゃねェが、あの団長と嬢ちゃんの二人の笑った顔が見れねェぐらいで、こんなに落ち着かないもんかァ?
似た者同士の二人をどうしたらいいか頭を悩ませて、大きなため息をついた。
「おじさんが一肌脱ぐしかねェか。」
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ゆる - 面白かったです!!神威可愛いなー(ノ≧▽≦)ノ (2020年5月13日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - かわいい、カワイイ、カワ(・∀・)イイ!!キュンキュンしました。大好き! (2020年5月1日 1時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
矮俚好 - うわ、うわ、うわ、うわ!(訳:最高!神!とりあえず……最高!)←伝われ(願望) (2018年1月11日 20時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 面白かったよ、これからも頑張ってねー。(/・ω・)/ (2017年8月21日 5時) (レス) id: dd49ad89fc (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - いちごミルクさん» 読んでいただき、ありがとうございました! (2017年8月3日 10時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2017年5月10日 22時